我が家の小学生の息子2人は、毎年夏休みに読書感想文で苦戦してきました。が、本の選び方に気をつけると、夏休みの読書感想文がぐっと楽になり、先生にもほめられるような作文が書けるように。
読書感想文向けの本の選び方のコツから、実際におすすめの本のタイトルまで、紹介します。
他にも「本」についての記事はたくさんあるよ!(すべて感想と写真付き)
●本嫌いの子供におすすめの本
●小学校低学年向けのおすすめ本
●小学校中学年向けのおすすめ本
●小学校高学年向けのおすすめ本
●中学生や本好きの子供におすすめの本
●読書感想文におすすめの本 ←今ここ
●子供に人気のシリーズ本・漫画・伝記
●学校の朝読書におすすめの本
●子供向けの雑学本・生き方本
●東野圭吾のおすすめランキング
親子で苦労する…読書感想文で失敗しやすい本とは?
え? 読書感想文の本って何でもいいんじゃないの?
経験談から言うと、子供が適当に本を選ぶと失敗します。つまり、せっかく本を読み終わっても、親子で「感想文がまったく思いつかない」という状態に。
うそ~!じゃあ「こういう本は避けたほうがいい」という本のジャンルとか特徴を教えて!
読書感想文に向かない本①コメディっぽい面白い本
子供が大好きな「おとのさま」シリーズ↓ 明るく楽しい物語だけど、読書感想文としては避けるのがおすすめ(笑)
読書感想文に向かない本②短い話がたくさん入った短編集
どんなに名作でも、「短編集」の本は読書感想文としてはおすすめしません。ちなみに短編集とは、一冊の本の中に短いお話が入っているものです。
短編集が読書感想文に向いていない理由は、話が短すぎるから感想文をふくらませようがないというところ。短編って、さくっと読めて後味が印象に残る名作も多いですが、登場人物の性格や物語の背景などをあえて省略しているものも多いので、これで原稿用紙2、3枚分も書くのは、小学生にとっては難しいです。
5秒後に話が終わってしまう短編集「5秒後に意外な結末」↓ 短い話が30も入っていて、短すぎるので感想文をひねり出せない。
読書感想文に向かない本③自分のレベルよりも上の本
「読書感想文に選んではいけない本」としては、個人的にはこれが一番重要なポイントではないかと思います。自分が普段読む本よりも難しいレベルの本を選ばないこと、これは鉄則です。特に小学校低学年は、「中学年以上の本」を選ぶと、かなり大変なことになります。
我が家も、次男が1年生の時に「エルマーの冒険」を読書感想文の本に選びましたが、かなり苦労しました。ページ数が多いので該当箇所を探すのも時間がかかるし、エルマーの動物たちとのやりとりや知恵をうまく文章にまとめられず、泣きながら仕上げていました(笑)。
読書感想文は「ちょっと難しめの本を選びたい」と親も思うかもしれませんが、今のレベルよりも少し簡単なものを選んだ方が、子供もストレスなく本の内容を何度も読み返せるので、結果的にいい感想文を書けることが多いです。
我が家にある3冊セット。子供たちはお気に入りでよく読んでいるが、この本で読書感想文を書くなら4年生くらいからがおすすめ。
読書感想文に向かない本④アニメっぽいイラストの本
怪盗レッドは、男の子も女の子も、子供の人気度はバツグンです。我が家は息子2人が特に「ザ ファースト」にハマりました↓
読書感想文に向かない本⑤推理小説
読書感想文に向かない本、最後の条件は、意外にも「推理小説」です。
小学生の長男が、アガサ・クリスティーや東野圭吾が好きで、何度か自主学習でも感想文を書いたんですが、とにかく内容がおどろおどろしい(笑)。「僕が驚いたところは、そこで首を吊られた第二の被害者が見つかったところです」とか書いてあって、読む方もぎょっとします。
それに、推理小説って犯人当てやトリックが最大の見せ場なので、それらをネタバレせずに感想文を書くとなると、意外と何も思いつきません。普段の読書としては楽しいですが、感想文用に選ぶには、あまりおすすめしないジャンルです。
長男が東野圭吾の中では一番好きだという「仮面山荘殺人事件」。長男が小学5年生のとき、学級会で紹介していた(笑)↓
文章が書きやすい!読書感想文向けの本の選び方のコツ
次に「こういう傾向の本を選ぶと、読書感想文が書きやすい」という、我が家の経験から感じた特徴をピックアップします。この中の全部ではなく、どれか1つ、2つくらいの特徴があてはまればOKです。
いわゆる「名作」と呼ばれているもの
普段は読書が苦手な子供でも、読書感想文の時期だけは「名作」という2文字に反応してほしいです。読書感想文に名作がおすすめの理由は、「テーマやメッセージ性がはっきりしているものが多い」から。つまり、子供でも感想文を書きやすいのです。
例えば、昔も今も名作として名高い「火よう日のごちそうはひきがえる」では、ミミズクとひきがえるの、利害を超えた友情がテーマ。名作のほとんどは感動ポイント・シーンも分かりやすく、小学生でも感想文が書きやすいものが多いのでおすすめです。
3年生~4年生くらいが読みやすい。青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれた作品↓
子供が主人公の本
これは、かなり重要なポイントです。小学生が物語に入りやすいものとして、やっぱり子供が主人公という設定がベスト。
メリットとして、子供が挫折せずに最後まで読み通せる、という点と、あと、子供が感想文を書く時に自分に近づけて書きやすいところ。 たとえば小学生の息子なら、「なんでももってる(?)男の子」のように、男の子が主人公の話だと、「もし自分が主人公ならこういう行動をする」と想像がしやすいです。そして、その定型文で、かなり枚数がかせげます(笑)。できれば子供を読む本人と、主人公の性別や年齢が近い方がいいです。
自分専用の遊園地を持っている、ぶっ飛んだお金持ちの男の子が主人公↓ 読書としても楽しめるし、感想文も書きやすい。
登場人物が多い本
読書感想文で書きやすい本の3つめのポイントとして「登場人物が多い本」というのを挙げたいと思います。
登場人物が多いと本を読む子供は混乱してしまうかもしれませんが、でもメリットとしては「必ず誰か一人は共感できそうなキャラが見つかる」こと、あとは「登場人物の多さに比例して、展開が多くなる」ところです。
1冊の本の中では、物語の展開が多いほど、感想文は書きやすいです。例えば友情が芽生えたり、タイムリミットが迫っていたり、誰かと別れたり。感想文では、その中から複数のトピックスを選んで「こう思いました」と書けばいいので、文章が苦手な子供でも書きやすいです。
たくさんの少年たちが登場する「十五少年漂流記」↓ 好きなキャラクター2、3人の性格を書いていくだけでも、かなり文字数が埋まりそうです(笑)
ちなみに文章力が鍛えられる国語のドリルも紹介しています↓
じゃあ今から具体的に、読書感想文におすすめの本を紹介するね!
小学校低学年(1年生・2年生)の読書感想文におすすめの本6冊
男の子も女の子も読みやすい、鉄板の1冊「まほうのじどうはんばいき」
読売童話コンテスト優秀賞受賞した、小学校低学年の子供にすごく人気の本が「まほうのじどうはんばいき」。 ボタンを押すとなんでもほしいものが手に入る、という、子供の夢がそのまま形になったようなストーリーで、共感して感想文を書きやすいのがポイント。
主人公は男の子ですが、続編として「かえってきた まほうのじどうはんばいき」も発売されており、この続編の方は、女の子が主人公になっています。
このシリーズは2冊とも、文字も大きく、全ページにイラストが入っていて、小学校低学年の子供が自分で読むにはぴったり。
大人としては「自動販売機で何でも手に入るのはいいけど…、最後のオチはどうなるんだろう」と興味津々でしたが、なるほど…、すごくキレイな結末でした(笑)。まさに読書感想文にぴったりのおすすめの本です。
感想文に書くネタ(例)
・誰が頼んだものが一番印象に残ったか
・もし自分が「まほうのじどうはんばいき」が手に入ったらどうするか
大人気の1冊「まほうのじどうはんばいき」はここから買えます↓
「かえってきた まほうのじどうはんばいき」は一応、続編だけど、前作を読まなくても楽しめる↓
友達とのすれ違い!入学したての子供だとよく分かる「魔女のいじわるラムネ」
小学校に入ったばっかりの1年生や、クラスが変わった2年生の子供にぴったりなのが「魔女のいじわるラムネ」。
トモヤは後ろの席のワタルくんにいじわるをされていて、こらしめてやろうと、魔女のラムネを作るのですが…。
幼稚園と違って、友達とのささいなすれ違いも増えてきて、友達関係も複雑になってくる小学生低学年にはぜひ読んでほしい一冊。道徳の教科書に載っていそうなストーリーと思いきや、オチもくすっと笑えます。
感想文に書くネタ(例)
・後ろの席のワタルくんがしたことについて、どう思うか
・自分ならどんな人と友達になりたいか
・友達とケンカしたり、勘違いしたり、仲直りした経験談
「魔女」シリーズは何冊かあるので、子供が好きなものを選びたい↓
親子でうるっとくる!女の子に人気の「かわいいこねこをもらってください」
子猫を拾ったちいちゃんが、自分のアパートでも飼えず、飼ってくれる友達も見つからず、さあどうしよう…というお話が「かわいいこねこをもらってください」。
ほとんどの子供が「ママ、猫飼いた~い!」とおねだりしたことがあると思うので、あまり本を読まない子供でも物語に入りやすい設定なのがメリット。
あと、タイトルもびっくりするくらい直接的でそのまんまなので(笑)、子供にとっては話の内容が分かりやすくていいようです。
可愛い絵できゅんとしつつも、ラストにかけては大人でもうるっと涙腺を刺激される内容です。
行間もゆったりしていて読みやすく、低学年の子供が読書感想文用に選ぶ児童書としておすすめ。
感想文に書くネタ(例)
・自分の家や、おばあちゃん家が猫を飼った経験談
・生き物の命についてどう思うか
・話の展開で、最後どうなると思ったか
アマゾンの口コミでは大人でもファンになる人が多い一冊。児童書デビューにもおすすめ!
子供に読ませたい名作!5つの短い話が入った「ふたりはともだち」
有名なアーノルド・ノーベルの名作「ふたりはともだち」。
息子たちが小学1年生のとき、国語の教科書で同シリーズの「おてがみ」を初めて読み、長男も次男も「面白かった!」と興味を持ったのが始まり。
がまくんとかえるくんの二匹の物語はほのぼのとしていて、大人にもファンが多いストーリーです。
がまくんとかえるくんそれぞれの優しさが行動に表れていて、相手を喜ばせるために何ができるんだろう、と子ども自身も考えるきっかけになります。
感想文に書くネタ(例)
・ガマくんやかえるくんのどんなところが優しいとおもうか
・誰かを喜ばせようとした経験・エピソードはあるか
短いお話が5つ入っているので、子供も自分で読みやすい↓
子供が間違えた時の気持ちを学べる良書「しっぱいに かんぱい! 」
周りで読んだことのある子供が多い、人気の児童書が「しっぱいに かんぱい!」。この本は、達也のおねえちゃんがリレーで失敗して、ごはんを食べられないくらい落ち込む話。
最近の小学生ってけっこう完璧主義で、「図工の工作ってこれでいいの?」とか、「調理実習で順番を間違えちゃった!」とか、失敗するのを怖がる子供が多いんですよね(我が家の息子たちもそう)。子供たちが、実際に失敗をしてしまったときに、「こう考えればいいのか」と学べる良書です。
96ページと長めですが、字が大きくてイラストも多いので、低学年の子供も手にとりやすい一冊で、おすすめです。
他にもシリーズ本で、「ずるやすみにかんぱい!」「わすれんぼうにかんぱい!」などがあり、小学生の子供ならだれもが思い当たるふしがあるストーリーなので、何冊かセットで買うのもおすすめ。
感想文に書くネタ(例)
・これまでの自分の失敗談や、周りの反応
・おねえちゃんの失敗について、もし自分が弟だったらどう声をかけるか
おじいちゃんの電話がきっかけに話が進展する。祖父母からのプレゼントにもおすすめの一冊。
教科書にのっていそうなオーソドックスな話「しゅくだいクロール」
「しゅくだいクロール」、「しゅくだい大なわとび」「しゅくだいかけっこ」などのしゅくだいシリーズです。
字もイラストも大きく、小学校低学年にぴったり。逆上がりや跳び箱、クロールなど、苦手なものを頑張るという、小学生にとっては等身大のストーリーです。
運動が上手くなるコツを具体的に教えてくれる描写もあり、わりとためになります。教科書にのっていそうなオーソドックスな話の展開で、安心して子供に読ませられるシリーズです。
感想文に書くネタ(例)
・主人公の男の子の性格についてどう思うか
・自分の苦手なことはあるか、それを克服した経験談など
たくさんシリーズが出ているので、子供が気に入ればどんどん読める↓
他にも、低学年向けのおすすめ本を紹介したブログ記事はこれ↓
小学校中学年(3年生・4年生)の読書感想文におすすめの本10冊
タンザニアの男の子の実話で、感想文のネタの宝庫「ただいま!マラング村」
小学3年生~4年生の読書感想文の本で、ダントツで書きやすいのが「ただいま!マラング村」。タンザニアの男の子が主人公になっている実話で、路上で暮らすことになった男の子が、再び故郷を訪ねるまでのストーリーです。
タンザニアの生活や文化など知らないことがたくさんあったり、子供の貧しい暮らしについて考えさせられたり、こう言ってはなんですが、とにかく読書感想文のネタの宝庫です(笑)。
読書感想文にうってつけの 「ただいま!マラング村」ですが、逆に言うと、これを読んで「すごい面白い~!」と子どもがワクワクすることはあまりないです(笑)。でも娯楽性はほとんどない本ですが、男の子が食べ物を盗んだり人の車にもぐりこんだり、展開も多いので、最後まで読みやすいです。
ちなみにあとがきで、実在の主人公の男の子が自分の誕生日を知らないという事実を知り、大人の私も衝撃を受けました。
感想文に書くネタ(例)
・タンザニアの生活・文化で初めて知ったこと
・シスターやユッタ・ママについてどう思うか
・自分がもし主人公の男の子の立場だったら、どういう風にして生き延びるか
読書感想文がなければ普段は手に取らないようなジャンルだが、大人もいろいろと考えさせられる一冊↓
心を入れ替えるには?道徳の教科書に出てきそうな安定感のある物語「ココロ屋」
次に紹介するのは、まるで道徳の教科書に出てきそうな王道のストーリー「ココロ屋」。
「ココロを入れかえなさい」と先生に怒られた男の子の前に、ココロ屋さんが現れ、「素直な心」や「優しい心」などに次々と交換するという、けっこうおもしろい設定の物語です。
クラスの友達とケンカするところから話が始まるので、小学生の子供も読みやすいのもメリット。全体的に文章もやわらかく、3年生・4年生でも無理なく読めます。
「ココロ屋」 を読み進めるうちに「優しい心」の思わぬ欠点も分かったり、展開も次々と変わるので子供の食いつきもよく、 うまいことつくってあるね~と読みながら思いました(笑)。エンタメ要素と、道徳的要素がうまくミックスされた一冊。
個人的には最後の方の「ココロはからだと同じように成長していきます。天然もののココロは、かのうせいに満ち満ちているのです。残念ながら、わたしがつくりだしたココロはほとんど成長しないのです(p109より)」といった設定が好きでした。
感想文に書くネタ(例)
・自分だったら、どんな「ココロ」に入れかえてみたいか
・「やさしいココロ」や「素直な心」で困ることもあると思うか
・自分の周りの家族や友達の「ココロ」の素敵なところを見つけてみよう
何気に、子育てに悩んでいる親もはげまされそうな内容で、おすすめ。楽天の方が在庫がありそうです↓
家事ができないママと、完璧なロボットママの比較が面白い「ロボママ」
知名度は低い本だったので、あまり期待しないまま親子で読んだら、予想外に面白かったのが「ロボママ」。
仕事では超優秀だけど家事ができないママに代わって、ロボットのママが家事をするお話です。まず、家事ができない母親の描写が秀逸で笑えます。
「母さんは、家に食べものがなくなりかけたときは、買い物に行ったほうがいいってことが、ちゃんとわかってない」「もし、母親になるための実技テストなんてものがあるとしたら、うちの母さんは合格しないと思う」(p8~9より)など、抜けてる感じが親近感が持てます。
そして、完璧な家事をするロボママのキャラクターも笑えます。ロボットが人とずれたマニュアル的な行動をするっていうのはお約束ですが、それが分かっていても、ロボママの下手くそなジョークや「アンモニアを放出したんです」(p72)のくだりは笑えます。
120ページくらいで、字もわりと大きめなので中学年におすすめ。当時小学6年生の長男も、4年生の次男も「めっちゃ面白かった~!」と大満足でした。
感想文に書くネタ(例)
・自分だったら、本当のママとロボママと、どちらがいいと思ったか。その理由は。
・自分がもしロボットを作るとしたら、どんな機能を付けるか。
・人間にはできて、ロボットにはできないことはどんなことだと思うか。
「ロボママ」の作家はイギリスの女性弁護士↓日本図書館協会選定図書で、良質な児童書です。
言わずとしれた名作!プレゼントにもおすすめの「エルマーのぼうけん」
本好きの親子なら知らない人はいないほどの名作「エルマーのぼうけん」。エルマーという男の子が、捕らえられたりゅうを助けに行くストーリーの、冒険物語3部作です(1冊ずつお話は完結しています)。
幼年童話の最高峰と言われていますが、文字の量がけっこう多いので、自分で読み始めるなら、小学3年生から4年生くらいがおすすめ。なんといっても、エルマーが知恵をしぼって、ライオンやゴリラを出し抜くところがたまらなくスリリングで面白いです。
感想文に書くネタ(例)
・エルマーとどの動物との対決が一番面白かったか
・エルマーとりゅうは、これからどうなると思うか
「エルマーのぼうけん」の3冊セットは、プレゼントとしても人気です。孫や子供に読ませる名作としておすすめ!
お金持ちになりたい!という男子に読ませたい「なんでももってる(?)男の子」
小学3年生~4年生くらいの男の子って「お金持ちになりたい願望」がすごいですが(笑)、そんな男子におすすめの本が「なんでももってる(?)男の子」。大金持ちの一人息子・フライが、庶民の子供であるビリーと交流する物語です。
設定で笑えるのは、主人公のフライの金持ちレベルがぶっ飛んでいて、自分だけの遊園地を持っているというレベル。でも、自分の誕生日は3分間しか親に祝ってもらえないという、かわいそうな面もあって、ぐいぐい話に引き込まれます。「お金持ち=幸せ」と信じきっている小学生男子たちに、ぜひ読ませたい一冊です(笑)。
感想文に書くネタ(例)
・何でも持っている主人公の男の子のことはうらやましいかどうか
・自分がもし大金持ちだったら何をするか、どんな生活が理想か
ほのぼのとしたイラストもあいまって、童話のような読みやすい雰囲気になっている一冊↓
3年生でも読みやすい!ユーモアのある先生が楽しい「先生、しゅくだいわすれました 」
小学生が宿題を忘れたシーンで始まる物語で、子供が身近に感じて読みやすい「先生、しゅくだいわすれました」。宿題を忘れて言い訳をする生徒に、「もっと楽しいウソをついて」と要求する、ユーモアのある先生が登場します。
我が家の子供たちも、学校の宿題を忘れることは日常茶飯事なので(汗)、物語に入り込みやすく、すらすらと読んでいました。ページ数は多いですが、行間がゆったりしていて読みやすく、小学校3年生くらいにおすすめです。
感想文に書くネタ(例)
・一番面白かったキャラクターや、その「言い訳」はどれか
・先生についてどう思うか
・もし自分がこの物語の世界で宿題を忘れたら、どういういいわけを考えるか
子供たちが、宿題を忘れた楽しい言い訳(ウソ)をどんどん考えるのが面白い!
やりたい放題のロボットと幼稚園児が面白い!最後にうるっとくる「ロボット・カミイ」
紙のロボットのカミイと、幼稚園の子供たちのとのやりとりを描いた「ロボット・カミイ」。
主人公のカミイも幼稚園児たちも、とにかくわがまま、自由すぎる、口が悪い、という設定が面白いです。
「カミイみたいにじぶんかってな子は、ようちえんにこないほうが、いいわ」と女の子が言ったり、カミイが男の子のおなかをドンとどついたり、リアルな幼児の姿が楽しく、そのぶん、最後はほろりときて、読書感想文用の一冊にもおすすめ
感想文に書くネタ(例)
・自分がイメージするロボットってどういう性格?
・この本を読んでびっくりしたこと
・カミイがもし自分の家にきたら、一緒にこんなことをしたい
絵もほのぼのしていて可愛い。家に置いておきたい一冊↓
推薦図書としても有名!文章も美しい外国の名作「火よう日のごちそうはひきがえる」
次に紹介するのは、学校の推薦図書や、青少年読書感想文全国コンクール課題図書にも選ばれたりして有名な本「火よう日のごちそうはひきがえる」です。
あらすじは、ひきがえるがミミズクにつかまったところから始まるストーリー。ミミズクは「5日後はオレの誕生日だから、ごちそうとしてお前を食べるぞ」とひきがえるを軟禁します(笑)。とにかく「5日後に食べられる」というタイムリミットがあるので、物語を読んでいる子供も緊迫感を持って集中して読み切れるのがメリット。
5日後にひきがえるは食べられるのか、逃げられるのか、それとも?5日後のミミズクの誕生日の日に、物語はちゃんと集結するので、最後まで読み切れる確率が高いです。
ページ数は82ページとちょっと短めですが、外国文学風の言い回しや、おとぎ話のような世界観が、美しい名作を思わせる物語。3年生くらいにおすすめです。
感想文に書くネタ(例)
・話の最後はどうなると思ったか
・もし自分がお腹の減ったミミズクの立場ならどうするか
・がまがえるの行動についてどう思うか
・自分の理想の「友情」や「友達」って?
実はこの本、ヒキガエルシリーズの最初の1作目でもあります↓大人でもファンが多いです。
不思議な生き物との出会いと別れを描いた「そいつの名前はエメラルド」
青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれた本が「そいつの名前はエメラルド」。
ふうちゃんの7歳の誕生日に、恐竜のようなトカゲのような生き物「エメラルド」が家にやってくるお話です。
最初は嫌がっていたママも次第に慣れてきたり、エメラルドが家族になじんでいく過程がほのぼのします。色を変えたりえさをぱくぱく食べたり、読んでいるうちに「可愛い」と思えてくるから不思議。
出会いと別れまでが描かれて、大人もほろりときます。
ページ数が170ページとけっこう長いので、量だけ見れば小学4年生くらいから高学年がおすすめですが、恐竜好きの男の子なら低学年でも読める可能性もありそうです。
感想文に書くネタ(例)
・エメラルドのどんなところが可愛いと思ったか
・自分がもし想像上のペットを飼うなら、どんな生き物を飼ってみたいか
・エメラルドの気持ちになって、主人公の男の子に気持ちを伝えてみよう
中身の文字はけっこう大きいので、わりとさくさく読める↓挿絵も多め。
間抜けな泥棒が主人公で安定の面白さ「大どろぼうホッツェンプロッツ」
昔から読み継がれてきているベストセラー小説「大どろぼうホッツェンプロッツ」。カタカナのキャラクター名がたくさん出てくるので子供たちは読めるかな~と心配でしたが、間抜けな泥棒という設定が面白いらしく、長男も次男も買ってすぐにハマって読んでいました。
ちなみに次男は小学2年生のときの読書感想文に、この本を選んでいました。
感想文に書くネタ(例)
・好きなキャラクターは誰か。その理由は。
・読んでいて一番ドキドキしたところはどこか
・このお話の続きは、どうなると思うか
ホッツエンプロッツの憎めないキャラクターがいい。読み終わると続編もすぐに読みたくなる↓
他にも、中学年向けのおすすめの本を紹介したブログ記事はこれ↓
小学校高学年(5年生・6年生)の読書感想文におすすめの本9冊
友達のためにお金を集める、パワフルな友情物語「ピトゥスの動物園」
高学年にぴったりの読書感想文向けの本で最初に紹介するのは、スペインでベストセラーになっている「ピトゥスの動物園」。
難病にかかってしまったピトゥスのために、友達が治療を受けられるようにお金を集めるストーリー。友達が、そこで安直に「募金」などに走らず(笑)、動物園を作ってその入場料を集めるという発想が楽しいです。
みんなが力を合わせて着々と計画を実行し、前向きなパワーにあふれた一冊。最初に登場人物がイラストで一覧になっているのも、子供にとっては読みやすいです。
感想文に書くネタ(例)
・好きなキャラクターやシーンはどれか
・友達や家族のために何かをしてあげた経験
・自分なら、治療費のお金を集めるためにどんな方法をとるか
国語の教科書にも載っている、有名な物語↓湿っぽい話にならず、あくまで前向きなストーリーです。
道徳の教科書のような王道ストーリー「願いがかなうふしぎな日記」
親や祖父母が子供・孫に読ませたい、いかにも道徳的で良書っぽい一冊が「願いがかなうふしぎな日記」。
亡くなったおばあちゃんからもらった日記に、願いごとを書くと、それが叶っていくストーリー。主人公の光平のひと夏の成長を描いた物語で、ラストの展開といい、かなり読書感想文に書きやすそうな一冊です(笑)。
のめりこむような冒険物語、というわけではないけれど、安定感のあるストーリーで、子供に安心して読ませられます。親に人気なのか、続編の「望みがかなう魔法の日記」という本も出ています。
感想文に書くネタ(例)
・物語の最後はどうなると思ったか
・もし努力せずに、勉強や運動が簡単に上手くいくなら、どうなると思う?
・もし自分が「ふしぎな日記」を持っていたら、何を書くか
めちゃくちゃ売れている本です↓アマゾンの口コミ・レビューでも「読書感想文にした」という声ばかり(笑)↓
シリーズ姉妹作はこれ↓前回の主人公である光平の友達、竜也が今回は主人公↓
岡田淳の名作が復刊!物をなくす子供に読ませたい冒険物語「わすれものの森」
次に紹介するのは「わすれものの森」。作者の岡田淳といえば、いろんな本で児童文学賞をとっていて、親としても安心感のある作者です。
「わすれものの森」は、大事なリコーダーをなくしてしまったツトムが主人公。それを探すため、「わすれものの森」という場所に上陸する冒険ストーリーです。夜の学校に行ったり、リコーダーを森からとってきたり、子供心にハラハラする展開もいっぱい。
ちなみにタイトルにもなっている「わすれものの森」とは、人間が大事にしなかったもの、忘れたものがたくさん集まった場所。たとえば、ボールや縄跳びや鍵など、子供がなくしてしまったものは、「わすれものの森」に集まり、森の実や花になるという設定です。岡田淳はそういった発想が面白いので、読んでいてわくわくします。
物をしょっちゅうなくしたり、散らかしっぱなしで大事にしないという子供なら(大人でも 笑)どきっとする内容で、 ぜひ読ませたい一冊です。
感想文に書くネタ(例)
・自分がこれまでなくしてしまったおもちゃや、忘れたものは何か
・なくしてしまった時の気持ちと、今の気持ちはどう変わっていったか
・登場人物のセリフで、印象に残っているものはどれか
大人で復刻本を待ち望んでいた人も多い、待望の一冊↓4年生~高学年の読書感想文におすすめ!
ちなみに高学年男子に人気のおもちゃ「ベスト20」はこれ↓
ユーモラスな交流にほのぼの イギリスの賞を受賞したおしゃれな本 「ねこと王様」
表紙がポップでおしゃれな本が「ねこと王さま」。
イギリスのアリゲーターズ・マウスという賞を受賞した人気の本で、次第に自分でいろいろなことができるようになる王さまと、王さま思いのねこの、ユーモラスで心あたたまる物語。
挿絵も味があり、ねこがとる行動もユニークで、大人が読んでもニヤニヤしてしまいます。話の展開が多く、子供が印象に残るエピソードも多いので、読書感想文にも書きやすい内容。
ページ数は多めですが、文体はやさしくて読みやすく、小学校中学年くらいから高学年までおすすめの物語です。
感想文に書くネタ(例)
・読み始めと読んだ後で、王様についての印象はどう変わったか
・ねこと王様の関係についてどう思うか
・ねこと王様のエピソードで好きなものはどれか
2019年刊行で、新しい最近の児童書↓見た目がおしゃれなので女の子も喜びそう。
必ず好きなキャラクターが見つかる!名シーンや戦略など感想を書きやすい 「三国志」
時代物になるので最初は文章が読みにくく感じますが、男の子にはかなりおすすめなのが「三国志」。色んな出版社から出ていますが、最初に読むなら集英社みらい文庫の「三国志 全5巻」が、イラストも文章も子供にとっつきやすいのでおすすめです。
三国志は、バトルもの、孔明の頭のいい作戦、それぞれのキャラクターや裏切り、最強の男など、男の子がわくわくする要素が盛りだくさん。
「三国志」は魅力的な登場人物が多く、また赤壁の戦いなどの名場面も多いため、読書感想文は書きやすいです。当時の中国文化で知らなかった風習や料理などのトリビアもあるので、そういった小ネタで原稿用紙を埋めやすいのもメリット。
読書にハマるきっかけにもなり、我が家の長男・次男とも大人向けの三国志も読み始めるなど、中毒性の高い本でもあります。
感想文に書くネタ(例)
・好きなキャラクター・武将は誰か。その理由
・好きなシーンや、印象に残っている戦いはどれか。
・もし現代にこの武将がいたら、どんな風になっていると思うか
こちらから買えます↓値段も安いのでそろえやすい!最初に5巻全部を買うのがおすすめ!
三国志が好きになったら、これをきっかけに世界の歴史漫画も読めるようになります↓
学校や図書館でもおすすめされる読書感想文の常連本「ルドルフとイッパイアッテナ」
「見た目は絵本っぽいし、よく学校や図書館でもおすすめ本で紹介されているし、一回子供に読ませておくか」と軽い気持ちで買うと、「えっ、すごい文字がびっしりじゃん!」と驚くのが「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ。3年生くらいよりも、高学年の子供の読書感想文におすすめします。
ルドルフという猫がイッパイアッテナという猫に会って、その友情のために犬のデビルに復讐をするという話で、意外に起承転結がしっかりしていて感想文が書きやすいです。
感想文に書くネタ(例)
・ルドルフの性格のどんなところが好きか
・一番ハラハラドキドキしたシーンはどこか
レビューもかなり高評価↓シリーズで買うのもおすすめ!
立場によって考え方は違う…悪者は誰なのか?「チョコレート戦争」
時代を超えた児童文学の名作が「チョコレート戦争」。
子供たちが、町のケーキ屋さん「金泉堂」に戦いを挑むお話。悪者っぽいケーキ屋さんにも、主人公の子供たちにも、それぞれ言い分があり、読み進めるうちに考え方も変わってきます。 その気持ちの変化こそがまさに、読書感想文としてのポイント。年齢や立場によって感想も変わりそうで、さすが名作とよばれるだけあります。
弱い立場である子供が、勇気をふりしぼって大人に立ち向かうシーンもあり、小学生の高学年の子供にぜひ読ませたい一冊です。
感想文に書くネタ(例)
・もし自分が、主人公の立場だったらどうするか
・子供たちの言い分と、ケーキ屋さんの言い分、どちらが理解できるか
・一番印象に残ったシーンはどこか
挿絵のタッチもなつかしく、可愛らしい!毎晩の読み聞かせにもおすすめ↓
算数の勉強とお菓子作りがミックスされた斬新なストーリー「ジャコのお菓子な学校」
お菓子作りを通して成長する男の子の話が「ジャコのお菓子な学校」。
学校の勉強がまったくできないジャコが、大好きなお菓子作りをきっかけに、勉強の必要性に目覚めるストーリーです。
例えば、バターを75g必要なときに、ジャコは量り方が分かりません。「バターの紙に書いてある25gの目盛りを3つ分だよ」と教えられて「えっ、25+25+25って75なの?」とうろたえるジャコ。どんだけ勉強できないんだ(笑)。
小学生の子供って「この勉強ってなんの役に立つの?」とよく聞いてきますが、「ジャコのお菓子な学校」はそれに対する分かりやすい回答のような物語です。
割り算はケーキを等分で切り分けるために必要で、ブラウニーは長方形、タルトを切った形が三角形など、自分の好きなことを極めるために、学校の勉強も極めていく、というストーリーは読んでいて楽しいです。
算数の勉強が苦手な男の子や、お菓子作りが好きな女の子でも楽しく読めます。文字の多さ的に、小学4年生・5年生・6年生くらいがおすすめ。
感想文に書くネタ(例)
・学校の勉強は何のためにすると思うか
・生活していて、学校の勉強が役に立った経験は
・自分が夢中になっていることを、将来仕事にするにはどうすればいいと思うか
友達とお菓子屋を始めたり、乱暴な中学生たちもやってきたり、ストーリーの展開も多くて読みやすいです↓
競争や順位について考える…親子でお気に入りの一冊「びりっかすの神さま」
次に紹介するのは、再び岡田淳。小学生の子供や、その親に絶大な人気を誇る名作「びりっかすの神さま」。
父親を亡くして、転校してきた小学生の男の子が主人公。この本はとにかく最初の設定が面白くて、教室の席は、なんとテストの成績順に席が並ぶという、順位至上主義のぶっ飛んだクラス。
物語では、競争でビリになった人だけ「神様」が見えるのですが、その神様もくたびれた中年男。神様が見たいばかりに、わざとビリになる子も増え始め、いろいろ一筋縄ではいかない展開に、長男も次男も目が離せないよう。
この「びりっかすの神さま」を読むと、結局、競争っていいことなの?悪いことなの?という、勝利至上主義について大人も考えさせられます。
最後、そのびりっかすの神さまがある人物に似ていることを予感させる部分も、意味深で、子供にとっては余韻が残る一冊だったらしいです。岡田淳の本は他にもたくさん読んでいますが、この「びりっかすの神さま」も、兄弟で「これは面白かった!」とお気に入りの本になりました。
感想文に書くネタ(例)
・誰かと競争することは、いいことか悪いことか
・自分が誰かに負けて悔しかった経験
・びりっかすの神さまの正体についてどう思うか
次から次へと展開があるので、子供は続きが気になって一日で読了!読書感想文にも書きやすい内容↓
他にも高学年向けのおすすめの本を紹介しています↓
中学生(中1~中3)の読書感想文におすすめの本5冊
この名作を子供に読ませるのは至難の業だが…大人も考えさせられる「モモ」
言わずと知れた名作『モモ』。人間から時間を盗む「時間どろぼう」と女の子・モモのお話です。
ただ、最近の子供はテンポや展開の早い小説に慣れているので、モモのまどろっこしい導入部分は、子供にとっては挫折しやすいところ。なので我が家は思い切って、第二部から長男に読ませました。「第二章」ではなく「第二部」です(笑)。
第一部のあらすじは、私が小学5年生の長男に簡単に説明しました。そして第二部の最初、灰色の男たちの登場シーンは、私が読み聞かせをしました。この場面がとても重要なので、ここを「面白い」と感じれば、あとは自分からすいすい読んでくれます。
長男は続きが気になって『モモ』を学校にも持っていき、3日間で読み終えました。
感想文に書くネタ(例)
・ 普段、「時間」を大切にしていると自分で思うか
・自分は、モモのどんなところが魅力だと思うか
・一番好きなシーンやセリフはどれか
・時間とは、どういう風に付き合えばいいと思うか
大人もファンが多い!親子でこの本について語り合えたら最高↓
悪と善の境界線がはっきりしないのが魅力「精霊の守り人」シリーズ
卵を宿された11歳のチャグムという皇子を、用心棒のバルサが守るという、ファンタジー要素も多いけど壮大な冒険小説「精霊の守り人」。
子供向けに書かれた小説なので、文章自体は読みやすいのもメリット。綾瀬はるか主演でドラマ化されたことでも有名です。
悪と善の境界線がはっきりせず、敵と思っていた狩人たちと共闘するようになるなど、複雑な展開も魅力。キャラクターも多いので感想文に書きやすく、色んな人物の視点になることで感想文のバリエーションも出せるのがメリット。
感想文に書くネタ(例)
・なぜ、バルサは、チャグムを命をかけて守ろうとしたと思うか
・好きなキャラクターは誰か。その理由は
・許せない、理解できないキャラクターは誰か。その理由は
・どのシーンが一番ドキドキしたか
こちらから買えます↓シリーズ全巻そろえたい!
古典名作!これを理解して読書感想文に落とし込みたい「レ・ミゼラブル」
「ああ無情」というタイトルでも有名な小説「レ・ミゼラブル」。
最初の三リエル司教の話や、ジャン・バルジャンの更生、コゼットを救う話など、ストーリーはところどころ盛り上がりがあって読み進めやすいです。ただ後半から、フランス革命の話も関わってきて、やや難解に。3年生の次男はそこで挫折しましたが、長男は4年生の時に読み終えました。 中学生なら理解力もアップしているので、最後まで読み通せる可能性も高いです。読書感想文のポイントとしては、服役していた主人公が善行を重ねるところ、コゼットを救うところ、フランス革命の背景、ジャベール警部の最後など、書きやすそうな要素が詰まっています。
感想文に書くネタ(例)
・ジャン・バルジャンのすごいところ
・この時代のフランスの背景や人々の暮らしぶりで知らなかったこと
・話の展開で印象に残っているところはどこか
・ジャベール警部は善人か、悪人か、どう思うか
ヨーロッパの歴史の知識も増えた一冊↓子供の頃にこういう古典名作を読んでおきたい!
壮大な冒険で読書感想文にも書きやすい!「ニ分間の冒険」
小学校6年生の男の子が主人公で、学校の体育館を抜け出して大冒険するというお話の「二分間の冒険」。
文字がぎっしりと並んでいるので「これ読めるかな~?」と言っていた長男でしたが、もともと作者の岡田淳が好きなので、期待感もあって、一気に読み終えていました。
壮大な冒険のお話で展開もスピード感があり、「一番確かなものとはなにか」というちょっぴり哲学的な側面もあり、読書感想文にも書きやすいおすすめの本です。
感想文に書くネタ(例)
・「ダレカ」の正体についてどう思ったか
・負けてもし自分が老人にされてしまうとしたらそれでも戦うか
・一番好きなシーンはどこか
作者の岡田淳は、小学校高学年向けの本をたくさん出している↓「二分間の冒険」は一番有名。
胸が熱くなる陸上小説!親子で読みたい名作長編「一瞬の風になれ」
子供にようやくこれを読ませられる時がきたー!と、親である私が熱くなってしまう本、それが「一瞬の風になれ」。なんと上・中・下の3巻あります。お話は一言で言うと、高校生のシンジが陸上部に入って足が速くなる話。
とにかく陸上の100mをいかに速く走るか、チームメイトとのリレーをどう強くするかという、部員たちの努力や友情が胸を打ちます。主人公のシンジがとにかく明るく素直で努力家で、でも目立ちたがり屋な性格で、好感度がかなり高く応援したくなるのもポイント。
「一瞬の風になれ」はメンバーが試合や練習を繰り返して強くなる3年間が描かれますが、私は何度も泣きました(笑)。もう何度も何度も読み返していますが、エースである連の孤独感や、キャプテンである守屋さんのセリフなど、読み返すたびに好きなシーンが増える色あせない名作。
絶対的なエースや、陰の下の力持ち、才能をきちんと活かす兄、ムードメーカーの後輩など、魅力的な登場人物が多いので、どの人物にフォーカスしても「好きなシーン」「好きなセリフ」が出てきて、感想文が書きやすいです。
感想文に書くネタ(例)
・エースである連についてどう思うか
・好きなキャラクターやシーン、印象に残ったセリフ
・陸上のレースや技術で、初めて知ったこと
・自分が部活を頑張って成長したエピソード
1巻はこれ↓文庫本サイズなので持ち運びやすい。絶対にまとめて3冊買うのがおすすめ!
他にも、中学生向けのおすすめ本を紹介したブログ記事はこれ↓
最速で書きたい人は、読書感想文の書き方本を買うとかなり便利
最後に、「これは必ず買っておいたほうがいい」という、我が家おすすめの本が「ちびまる子ちゃんの読書感想文教室」。ずばり、感想文の構成や書き方を分かりやすくレクチャーしてくれる指南本です。
文章の書き出しのパターンから、書き言葉と話し言葉の違いなど、かなり丁寧に解説してくれて、我が家は毎年夏休みに大活躍しています(笑)。子供も、親にいちいち感想文の書き方をうるさく言われるより、この本に教えてもらう方が気分も楽。読書感想文の指南本はたくさん出ているので、子供の好きなキャラクターのものを買ってもOKです。
我が家が愛用しているのはこれ↓ 親が見ても、分かりやすい文書の書き方としてかなり参考になるものがある。
子供に大人気のシリーズであるこの本もおすすめ↓ コミック形式で読みやすい!
他にも「本」についての記事はたくさんあるよ!(すべて感想と写真付き)
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