このブログ記事を書いている人:ホンネ母さん
京都大学卒(文系)の3児の母。夫も京都大学と京都大学大学院を卒業(理系)。
我が家の3人の子供の子育てで実際に使って役に立った、知育玩具や本、ドリルを紹介します。サイトを見ている皆さんが、素敵なおもちゃに出会えますように。
「意外によかった」って…。どんだけ失礼なタイトル!?
いや…(汗)集英社の「日本の歴史」、アマゾンの口コミを見ると、絵がイマイチっていう評判もあったし…。
小学生の息子2人と私が、読んでみた感想・レビューを紹介します!
集英社の「日本の歴史」はこれ↓漫画家を多数起用し、表紙が豪華なことでも話題になった歴史漫画。
集英社の「日本の歴史」は表紙の絵がとにかく豪華!
『集英社 学習まんが 日本の歴史』は、2016年に発売された歴史漫画です。最初に目を惹くのは表紙のイラスト。
1巻は『NARUTO』の岸本斉史による卑弥呼、 2巻は『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦による厩戸王(聖徳太子)なので、かなり豪華。
荒木飛呂彦がカバーイラストを担当している巻は、聖徳太子がジョジョ立ちをしていたり、マッカーサーがまるでやくざ風に渋い外見をしていたり、個性的で大人のツボにハマります。
18年ぶりに全面的に改訂!旧版と表紙を比較してみた
集英社の「日本の歴史」は、18年ぶりに全面改定した漫画。2016年版は、全20巻で、ハードカバーです。
内容も、受験界のカリスマ 講師・野島博之氏が総合アドバイザーで、次期学習指導要領までカバーしているので受験対策にも向いています。
あと、漫画も(巻によっては)絵もコマ割りも今どきで、普段面白い漫画を読んで目が肥えている小中学生にも満足してもらえるようです。
卑弥呼の顔一つとっても、卑弥呼がぐっと垢抜けてるのが分かります(笑)。まあ、1998年版の庶民的な卑弥呼も好きだけど…。
「日本の歴史」シリーズは、子供や孫の進級祝い・入学祝や、プレゼントとしてもおすすめです!
集英社の「日本の歴史」のメリット①全20巻と長いのにコスパが高い
歴史漫画を買うなら、やっぱりある程度のボリュームがあって、重要な歴史のポイントを押さえているものがいいです。
集英社の「日本の歴史」は、全7巻の朝日小学生新聞の「日本の歴史」や、全12巻の学研の「NEW日本の歴史」よりも圧倒的に長く、内容も充実。
かつ、全巻まとめ買いをすると、2冊分(2,000円) が無料になるので、かなりコスパ高い点がメリット。
春休みや夏休みなど、子供の長期休みにまとめて買うのがおすすめです。
ハードカバー20巻に、別冊がついているセットがこれなりコスパ高い!
「日本の歴史」各社の特徴を比較してみたランキングはこのブログ記事↓
集英社の「日本の歴史」のメリット②ハードカバーかソフトカバーか選べる
集英社の日本の歴史漫画シリーズの大きなメリットは、大きなサイズで表紙が硬いハードカバー版か、コンパクトサイズで表紙が柔らかいソフトカバー版かを選べること。
2016年に発売された集英社の「日本の歴史」は大型菊版のハードカバーですが、 2021年6月に、内容は同じで価格を下げ、サイズを小さくソフトカバーにした「コンパクト版」が発売されました。
ハードカバー、ソフトカバー、家庭の都合や子供の好みによって、ハードカバーかソフトカバーか、もしくは両方かを変えるのはすごいメリットです。
今、手元には集英社のソフトカバーはないので、同じサイズのソフトカバー角川の日本の歴史と、集英社のハードカバー版を、サイズ感や重さで比較してみました。
ちなみに、ハードカバー・ソフトカバーどちらがいいというのはなく、読む子供の好みや親の便利さによって変わってきます。我が家は、本棚のスペースが少ないので、場所をとらないコンパクトなソフトカバーのものを選びましたが、大型のハードカバーは、ページが大きい分、余白があってレイアウトが見やすいです。それぞれ、メリットとデメリットをまとめました。
大型のハードカバー | コンパクトなソフトカバー | |
---|---|---|
メリット | ・耐久性がある ・漫画のレイアウトがゆったりしていて文字が見やすい ・普通の本棚の奥行きに合いやすい | ・軽くて薄いので、学校や車の中などに持って行きやすい ・本棚の中でも場所をとらない |
デメリット | ・気軽に持ち運びにくい ・全巻そろえると、場所をとる | ・耐久性が低い ・文字がぎゅっと詰まっていて、ごちゃごちゃしている |
集英社の学習まんがのコンパクト版↓別冊1巻と、レプリカ慶長小判やトートバッグなど豪華付録がついていてお得!
ハードカバーの菊版はこれ↓ゆったりと大きくて、子供も読みやすい。
集英社の「日本の歴史」のメリット③半分がカラーページ
集英社の「日本の歴史」を読んでいて「カラーページがやたら多いなあ~」と思ったら、1冊の半分がカラーでした。
意外に見落としがちですが、歴史漫画を読むことに慣れていない子供にとっては、カラーページが多いのはかなりのメリットです。
歴史漫画は描きこまれる要素も多いため、白黒だと分かりにくい人物・背景も、カラーだと圧倒的に分かりやすく、読むときにストレスがありません。
集英社の「日本の歴史」のメリット④近現代史の部分が長い
『集英社 学習まんが 日本の歴史』のキャッチコピーには「近代史が充実」と書いてあったので、実際、他の出版社に比べてどれくらい充実しているのか調べてみました。
目安・ボーダーラインとしたのは「明治維新」。これ以降の巻数が、全体の何割を占めるのかを計算しました。例えば、全10巻中で、明治維新が9巻のはじめに起こっていれば、10巻のうち2巻分が近現代史=20%の割合、という計算です。
各社を比べてみたグラフが以下です。
グラフを見ると明らかですね~。どの出版社も近現代史の割合はだいたい、27%~30%で、ほとんど差がないのですが、集英社は全部で20巻のうち、13巻~20巻が近現代史。つまり40%も割いています。
日本史を勉強する上で、近現代史ってわりとネックで、中学受験でもつまずきやすいポイント。近現代史を詳しく学びたい時に集英社の学習まんががかなりおすすめ。
え~!?近現代史が8巻分もあるの?長っ!
近現代史って面白くないんだよね~。
まあ、私も最近まで、近現代史ってつまらないって思っていたけど…
集英社の「日本の歴史」のメリット⑤近代の政治や流れが分かりやすい
近現代史の部分が長いことでどんなメリットがあるかというと「近現代史が面白く、分かりやすくなっている」こと。
例えば、集英社の「日本の歴史 18巻」は戦後の様子ですが、GHQが新しい憲法をつくるときのくだりも面白いし、庶民がアメリカ人からもらったチョコレートに感動するシーンなども身近に感じて、初めて近現代史を面白いと感じました。この近現代史の部分だけでも、子供に読ませたいほどの分かりやすさとクオリティ。勉強っぽくなく、どんどん知識が頭に入っていきます。
近現代史をつまらないと感じるのは、結局、省略しすぎなんですね~。じっくり漫画で教えてもらえれば、こんなに読みやすいんだと発見しました。
集英社の日本の歴史は、近代史が好きな人、もしくは現代史が苦手・嫌い・苦労している人には間違いなくおすすめです。
集英社の「日本の歴史」のメリット⑥資料もちょうどいいボリューム
出版社の「日本の歴史」まんがって大体、巻頭や巻末に資料がついています。集英社の「日本の歴史」にも、カラーで年表や遺跡の写真など資料がついていて、受験勉強にも便利。
この資料の量・長さって、多すぎても少なすぎても微妙。学研の「NEW日本の歴史」シリーズは資料ページが長すぎるし、逆に朝日小学生新聞の「日本の歴史」漫画は、資料がほとんどなくて困ります。個人的に集英社の資料のページ数はベストです。
あと、「逆引きページ」がついているのがなにげに便利で、「あの武将はどのあたりに出てきたっけ」と探す時、さっと該当ページが見つかります。
資料ページがめちゃくちゃ多い、学研まんがNEW日本の歴史↓さすがにこんなにいらないよ!
デメリット・欠点は、中身の絵のクオリティ
集英社の「日本の歴史」のデメリットは、巻によっては、中の漫画のイラストとのギャップがあること(笑)。
表紙の有名な漫画家と、中の漫画を描いている人は別なので、ときどき落差にびっくりします。今ドキの作風に惹かれて集英社のシリーズを買ってしまうと、中身のオーソドックスな絵にがっかりしそう。
ちなみに、角川のまんがも、表紙は有名な漫画家が描いていて、中身のページは違う人が描いていますが、テイストが似ているので違和感はありません。
アマゾンの口コミでも、集英社の「日本の歴史」は、表紙のわくわく感と、中身のがっかり感とのギャップで、評判が低くなっている部分もあります。
でも、表紙とはテイストこそ違いますが、中身の絵自体はすっきりしていて分かりやすく、人物の見分けもつくので読みやすいです。集英社のデメリットといえばこれくらいで、あとの部分はかなりおすすめできる漫画。
ちなみに、角川の「日本の歴史」はこれ↓ 絵がいまどきで、子供に大人気です。
集英社、かなりよさそうだね!大人の勉強用にもいいかも。
あ、でも、日本の歴史漫画6社を比較したランキングでは、まさかの3位になりました!
えっ…!これだけほめておいて2位なの!?1位はどこの出版社!?
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