このブログ記事を書いている人:ホンネ母さん
京都大学卒(文系)の3児の母。夫も京都大学と京都大学大学院を卒業(理系)。
我が家の3人の子供の子育てで実際に使って役に立った、知育玩具や図鑑・ドリルを紹介します。サイトを見ている皆さんが、素敵なおもちゃに出会えますように。
今や長男も次男も中学生になりましたが、当時小学生だった長男・次男に「日本の歴史」の学習まんがを買うために、角川・講談社・集英社・学研・小学館・朝日小学生新聞・日本史探偵コナンの人気のシリーズ7つを、実際に読んで、内容や絵柄、サイズを徹底比較しました。2024年最新版の情報です。
全シリーズを読んでみて、最後には個人的なランキングを発表。口コミ・感想が知りたい人は、学習漫画を選ぶ時の参考にして下さい。
一回歴史漫画を買うと、小学生から高校生まで長く使えるのでおすすめ!
中学3年生の長男は今でもよく読んでいるよ。
このブログ記事はこんな人におすすめ
・日本の歴史の漫画を買いたいけど、どれがいいの?と選び方が分からない人に
・歴史まんがの、出版社ごとの違いを比較したい人に
・小学生・中学生の子供が、歴史に興味を持ち始めた時に
・日本史探偵コナンなど、キャラクターの歴史漫画の口コミが知りたい人に
・孫への小学校や中学校の入学祝いを探している人に
・小学校の社会の授業で、日本史を習う前の予習に
・中学受験で日本史を勉強する時に
・大人になって、日本の歴史を漫画で読んでみたい人に
ちなみに、漫画の「世界の歴史」を比べたブログ記事はこれ↓
- 子供は何歳から「日本の歴史漫画」が読めるようになる?
- 小学館、角川、学研…「日本の歴史」漫画、7社の比較一覧表
- 日本の歴史漫画、それぞれの出版社の違いは?見分ける7ポイント
- 【第7位】全7巻で完結!中学受験向けの朝日小学生新聞「日本の歴史 きのうのあしたは…」
- 【第6位】ん?歴史漫画とは違うジャンル?ストーリーが気になる「日本史探偵コナン」
- 【第5位】勉強が苦手な子供におすすめ!フルカラーでDVD付き「学研まんが NEW日本の歴史」
- 【第4位】1冊230ページで内容がたっぷり!お得感のある「講談社学習まんが 日本の歴史」
- 【第3位】複雑な近現代史が分かりやすい「集英社学習まんが 日本の歴史」
- 【第2位】2022年発売で情報が新しい!王道の絵柄も分かりやすい「小学館版学習まんが 日本の歴史」
- 【第1位】コンパクトなソフトカバーで持ち運べる!絵も豪華な「角川日本の歴史」
- 【まとめ】日本の歴史漫画のおすすめランキング!
子供は何歳から「日本の歴史漫画」が読めるようになる?
最初に気になるのは 「日本の歴史漫画シリーズって、子供が何歳から読めるのか」というところ。
ジュニア向けの日本の歴史漫画は、漢字にルビが振ってあるので、子供でも読めます。でも、「朝廷」「外交」「交付する」「年貢」など聞き慣れない言葉が出てきたり、近代史・現代史の流れもかなり複雑で地味です。
子供の理解力を考えると、日本の歴史漫画を読み始める時期としておすすめなのは、早くても小学校2年生・3年生くらい。我が家は、次男が小学2年生の時に読み始めました。
最初は、時代背景が分かりやすい「縄文時代」や、下剋上がドラマチックで面白い「戦国時代」「安土桃山時代」が読みやすいようです。
俺、徳川家康が好きなんだよね!
関ケ原で勝ったの、すごかった!
(当時)
俺は、明治や昭和とかの近代史が面白かった!
戦争とかどうやって起こったのか、初めて知ったわ~。
ちなみに私は、大人になってから読んでみると江戸の町人文化が面白かったです。
小学館、角川、学研…「日本の歴史」漫画、7社の比較一覧表
この記事では、日本の歴史の漫画シリーズで「ジュニア・児童向け」「刊行年が新しいもの」に絞って、7つの歴史漫画を比べてみました。
第1巻の表紙 | 刊行年 | 巻数など | 全巻セット | |
---|---|---|---|---|
小学館 | 2022年 | 全20巻/ハードカバー/1冊・約224ページ | 全20巻セット 19,360円 | |
集英社 | 2016年 | 全20巻/ハードカバーとソフトカバーの2種/1冊・約190ページ | 全20巻+1巻 23,540円 | |
講談社 | 2020年 | 全20巻/ソフトカバー/1冊・約220ページ | 全20巻+歴史人物データカード120枚 18,700円 | |
角川まんが | 2015年 | 全15巻(別冊あり)/ソフトカバー/1冊・約220ページ | 全15巻+別冊4巻 16,720円 | |
学研まんが | 2021年 | 全12巻/ソフトカバー/1冊・約150ページ&DVD付 | 全12巻セット 13,200円 | |
朝日新聞 | 2010年 | 全7巻/ハードカバー/1冊・約270ページ | 全7巻セット 9,680円 | |
日本史探偵コナン | 2017年 | 全12巻/ソフトカバー/1冊・158ページ | 全12巻セット 12,936円 |
それぞれ違いがあるけど、選び方が分からないなあ…ポイントを教えて!
日本の歴史漫画、それぞれの出版社の違いは?見分ける7ポイント
ページ数の多さと、絵柄という2つの基準で、6社の日本の歴史を比較したのが上の図。(日本史探偵コナンはこの中には入っていません)。
一番ページ数が多いのは講談社で、少ないのは学研です。
絵柄で比較して見ると、キラキラの現代風のイラストは、角川や学研。反対に、昔ながらのイラストは、朝日新聞です。
ざっくりとした傾向を紹介しましたが、次に具体的に、日本の歴史漫画シリーズを選ぶときに、「どこが違うの?」「自分の子供に合ったのはどれ?」という判断基準を紹介します。
カラー・モノクロのページの割合が違う!学研はフルカラー
出版社ごとに日本の歴史漫画を比べたとき、素人でも分かりやすい違いは「カラーページの割合」です。
カラーが多いほど理解しやすく、見た目もやっぱり子供は食いつきます。小学校の低学年など、早めに歴史漫画を読む場合は、カラーページが多い方がおすすめ。
ちなみに「学研まんが NEW日本の歴史」は、まさかの全ページカラーです。その次に多いのは『集英社 学習まんが 日本の歴史』で、総ページの半分がカラーです。(半分でもかなり多い)。
全部のページがカラーという豪華な歴史漫画は、今のところ学研だけ↓
全巻そろえた時の長さにも違いが!最小は7巻、最大は20巻
日本の歴史漫画をシリーズで全巻そろえた時、出版社によってかなりばらつきがあります。
一番短いのは朝日新聞の学習まんがで、全7巻。一番長いのは小学館と集英社の学習まんがで、全20巻。3倍くらいの差があって、この違いはかなり大きいです。
全巻が長いと歴史の詳細や人物の魅力が分かるし、短ければ一気に読めて流れも理解しやすいので、これは一概にどっちがいいとは言いにくいです。
2022年に発売されたので情報が新しい「小学館版 日本の歴史」↓
総ページ数と情報量が多いのは、4500ページある講談社と小学館
日本の歴史漫画を比較したとき、情報量(ページ数)が一番多いのは小学館と講談社の学習まんがです。だいたい1冊220ページで全20巻なので、4400ページ。
学研の学習漫画が150ページの12巻で1800ページ程度と考えると、倍以上の差があります。
日本の歴史漫画で、内容の多さ・情報の濃さ・コスパの高さを重視するなら、「講談社の学習まんが 日本の歴史」もしくは「小学館版学習まんが 日本の歴史」がおすすめです。
ボリュームがあって、1冊分の内容が濃い!お得感がある講談社の学習まんが↓
名探偵コナンなど、キャラクターが登場する歴史漫画もある
小学生をターゲットとした日本の歴史漫画では、名探偵コナンのように人気キャラクターとコラボした学習漫画もあります。全12巻の「日本史探偵コナン」は、低学年を中心に大人気のシリーズ。
表紙は、レンガ風の背景にコナンが立っているイラストで、コナンの本家の漫画単行本っぽいデザインなのもツボ。すべての巻に「縄文時代 原始世界の冒険者(タイムドリフター) 」「戦国時代 あかね色の落城(カタストロフィー) 」と、映画みたいなタイトルがついているのも笑えます。
中の漫画では、違う漫画家が描いているので、微妙に蘭や小五郎の顔が違いますが、それもご愛敬。子供の食いつきは抜群によく、全ページカラーなのもあってか、あっという間に1冊読み終えていました。
表紙もソフトカバーなので、手に持って読みやすい↓コナン好きなら喜びそう!
ハードカバーの大型本から、ソフトカバーのコンパクト版が人気に
昔は、歴史まんがといえば硬くて大きいハードカバーというイメージだったんですが、最近ではソフトカバーも増えてきました。
角川と講談社と日本史探偵コナンは、コンパクトなソフトカバー版で、朝日新聞や学研、小学館は昔ながらの大型サイズのハードカバー本。集英社だけは唯一、ソフトカバーとハードカバーの2パターンから選べます。
ハードカバー・ソフトカバーどちらがいいというのはなく、読む子供の好みや親の便利さによって変わってきます。我が家は、本棚のスペースが少ないので、場所をとらないコンパクトなソフトカバーを選びました。それぞれ、メリットとデメリットがあります。
大型のハードカバー「日本の歴史」 | コンパクトなソフトカバー「日本の歴史」 | |
---|---|---|
出版社 | 学研/小学館/朝日小学生新聞/集英社 | 角川/講談社/日本史探偵コナン/集英社 |
メリット | ・耐久性がある ・漫画のレイアウトがゆったりしていて文字が見やすい ・普通の本棚の奥行きに合いやすい | ・軽くて薄いので、学校や車の中などに持って行きやすい ・本棚の中でも場所をとらない |
デメリット | ・気軽に持ち運びにくい ・全巻そろえると、場所をとる | ・耐久性が低い ・文字がぎゅっと詰まっていて、ごちゃごちゃしている |
集英社の学習まんがは、ハードカバーとコンパクトなソフトカバーの2種類から選べるのがうれしい!
資料集・年表はどの出版社も充実している!特に多いのは学研
6種類の日本の歴史の漫画を読み比べてみましたが、写真、年表などの資料は、ほとんどの出版社は充実しています。中でも学研まんがの資料はちょっと多すぎるほど。1冊だいたい150ページ中、30ページが、文章での説明や写真・年表などの資料になっています。学研の場合は、マンガのページ数が少ないので、そこで説明しきれない分を、巻末の文章で補っている感じがします。
角川、小学館、講談社などの資料はカラーで見やすくて、時代の流れや雰囲気がよく分かります。一方、朝日新聞の歴史漫画は巻末にほとんど資料がなく、そのぶんマンガの内容が濃くなっている印象です。
中学受験・受験勉強を意識したのは、朝日小学生新聞の学習まんが
どの出版社の本も日本史の内容を分かりやすく解説していますが、「がっつり勉強用」みたいな雰囲気が出ているのが、朝日小学生新聞の学習まんが「日本の歴史 きのうのあしたは…」です。
なんと各章に、「音読シート」「歴史用語書き取りプリント」「確認テスト」がついていて、歴史ドリルや問題集を見ているような感覚。 公式説明によると、中学受験を意識して小学校の教科書よりも少し高めのレベルになっているそうです。
全7巻と短く、唯一、1万円以下でそろえられるのもメリット↓
近代史・現代史の割合が圧倒的に大きいのは、集英社の学習まんが
『集英社 学習まんが 日本の歴史』を見ていたら「近代史が充実」と書いてあったので、実際、他の出版社に比べてどれくらい充実しているのか調べてみました。
目安・ボーダーラインとしたのは「明治維新」。これ以降の巻数が、全体の何割を占めるのかを計算しました。例えば、全10巻中で、明治維新が9巻のはじめに起こっていれば、10巻のうち2巻分が近現代史=20%の割合、という計算です。
各社を比べてみたところ、 朝日新聞は全7巻中の2巻分=29%、講談社は全20巻中の6巻分=30%、角川は全15巻中の4巻分=27%、小学館は全22巻中の6巻分=27%、学研は全12巻ですが、9巻の途中で明治維新が起こったので3・5巻分と換算して29%。そして集英社の結果を入れて、比べてみたグラフが以下です。
集英社のキャッチコピーに嘘はありませんでした(笑)!
どの出版社も近現代史の割合はだいたい、27%~30%で、ほとんど差がありません。でもその中で、集英社は全部で20巻のうち、13巻~20巻が近現代史。つまり40%も割いています。
日本史を勉強する上で、近現代史ってわりとネックになります。理解力が必要なので、つまずきやすいポイント。近現代史を詳しく学びたいなら集英社の学習まんがが圧倒的におすすめです。
集英社の日本の歴史の21巻セットはこれ↓ハードカバータイプで、レイアウトがゆったりしていて見やすい!
なんか、さらに迷ってきちゃった…。
個人的なおすすめは、結局どれなの?
じゃあ、我が家の場合の(独断)ランキングを発表します!
【第7位】全7巻で完結!中学受験向けの朝日小学生新聞「日本の歴史 きのうのあしたは…」
第7位は、朝日小学生新聞の学習まんが「日本の歴史 きのうのあしたは…」。
中学受験をかなり意識したつくりで、ちょっと内容も難しめ。章の終わりごとに「音読シート」や「書き取りプリント」など、復習もできる構成になっています。我が家は、子供には、日本の歴史を勉強っぽくない、楽しいイメージで読んでほしいため、これは第7位という結果です。
ちなみに、朝日小学生新聞の日本の歴史の大きな特徴としては、二人の子供が歴史の旅をする設定で話が進み、ここも好みが分かれそうです。
ただ、全7巻通して、絵を描いている漫画家が同じなので、キャラのテイストに統一感があり、子供が混乱しない・分かりやすいのは良い点です。
あと、朝日小学生新聞の「日本の歴史」は、レイアウトがすっきりしていて文字が大きく、子供でも読みやすいのがメリット。
角川まんがの、ぎゅっぎゅっと絵や文字が並んだ詰まった誌面に比べると、余白が多いです。 絵もちょっと古い感じですが安定感があり、父親・母親、祖父母世代だとかなり好きそうなシリーズ。
ついでに大きなメリットとしてはKindle(キンドル)版も出ていて、かなり安いということ。電子書籍だと、全巻まとめて3000円台で読めるのは朝日の歴史漫画だけです。
ハードカバーの全巻も、1万円以下で買える。キンドル版はさらに安く、3000円台!
【第6位】ん?歴史漫画とは違うジャンル?ストーリーが気になる「日本史探偵コナン」
男の子も女の子も大好きなキャラクターですが、子供に大人気の「日本史探偵コナン」、まさかの第6位です…。
「日本史探偵コナン」は全12巻で、「縄文時代」から「昭和時代」まであり、一応歴史漫画という体裁をとっています。でも親としては、これを日本の歴史漫画と言うのはちょっと違う感じ。コナンと蘭との現代のやりとりや、途中で怪盗キッドが出てきたりと、普通の漫画として読んでしまって、歴史のストーリーに集中できない(笑)!
この「日本史探偵コナン」のスタンスとしては、歴史的背景にからめて、ミステリー事件を解決するストーリーが軸。例えば明治時代の工場でフランス人技師の赤ちゃんがいなくなる事件を、長いページを割いてコナンたちが解決したりします。
何が言いたいかっていうと、このシリーズを全巻読んだとしても、歴史の知識や流れや重要人物はほとんど頭に入らないということ。これは相当大きなデメリットです。
歴史的な豆知識や資料は、漫画ページの間に、ところどころ挟んであるだけ。
ただ、酷評しましたが「日本史探偵コナンは買うのはおすすめしない」わけではないです。勉強っぽい要素が少ないので、この日本史探偵コナンシリーズは、歴史に全く興味がない小学校低学年の子供にはぴったりです。
好きなキャラクターがたくさん出てきてぐいぐいとページを読み進められるし、なんといっても全ページカラー。読み終わった後には、「日本の歴史」の入り口くらいには立てているので、本格的な歴史の学習を始める前の、サブの娯楽本としておすすめです。男の子も女の子もコナンは大好き。勉強嫌い・歴史嫌いの子供でも食いつくという圧倒的なアドバンテージが理由で、第5位になりました。
他の出版社の「日本の歴史漫画」と、合わせて家に置くのもアリ!内容はほとんどかぶらないので…(笑)。
【第5位】勉強が苦手な子供におすすめ!フルカラーでDVD付き「学研まんが NEW日本の歴史」
「おお!とにかく思い切ったな~」というのが、第5位の「学研まんが NEW日本の歴史」。
「日本の歴史漫画ってどれ買っても同じでしょ」と思う人は多いですが、学研はまず、全ページカラー。それぞれの巻に30分のDVD付きという、すごく分かりやすい特徴を出してきています。そして、絵が一番きれい!イケメンぞろい(笑)!
こんな風に、他社と大きな差別化をしたり、新しいことをする出版社は応援したくなりますね~。
学研の漫画の内容の特徴は「人物を中心としたストーリー展開」というところ。
試しに最終12巻の現代編を読んでみたところ、ただ昭和と平成の出来事をざっと流すだけじゃなくて、「吉田茂」「本田宗一郎」とかに視点がフォーカスされていました。そして戦後の政治において吉田茂がいかにして首相を引き受けたか、そして退陣の様子まで十ページくらいにわたって描かれています。他社と比べるとこの差は顕著で、角川まんがでは吉田茂首相が出てきたのはたったの一コマです(笑)。学研のように人物が中心になったストーリーだと、子供は歴史に入りやすく読みやすいと思います。
これだけベタ褒めしておいて何で第5位かというと(笑)、我が家は1冊の情報量を重視したから。
学研の「NEW日本の歴史」は1冊150ページ前後と少なくて、全体も12巻しかないので、歴史をさらっと流す感じ。漫画の内容が少ない分、巻末の資料集や教科書みたいなページがやたら多くて、好みに合いませんでした。
我が家の子供たちは、歴史漫画を買う前から、歴史好きというのが分かっていたので、濃い内容のものを選ぶために、学研は候補から外しました。
逆に言うと、スキマ時間に日本の歴史をさくっと読みたい子供や、勉強・読書が苦手な子にはおすすめです。
登場人物がイケメンだったり、美男美女が多いのも学研まんがの特徴!子供が自分から手に取りやすいです。
【第4位】1冊230ページで内容がたっぷり!お得感のある「講談社学習まんが 日本の歴史」
第4位から1位のランキングはすごく悩みましたが、第4位は、今どきっぽいイラストと、昔ながらの王道マンガ感が絶妙にマッチしている、講談社の学習まんが「日本の歴史」です。
全20巻でかなり詳しく日本史を教えてくれるのと、2020年刊行という新しい情報はとても魅力です。
全部の巻が、キャリアのある漫画家が表紙も中身も担当して描いているので、絵柄のクオリティも安心。最初に人物相関図もカラーで載っていたり、子供でも入りやすいです。
あと、個人的な感想としては、講談社と角川はかなり特徴が似ています。角川まんががかなり人気なので、講談社が後から真似してきたのかもしれませんが…(笑)。どちらもコンパクトなソフトカバーで、絵柄も今どきな感じ。
角川と講談社の、一番大きな違いは「巻数」です。 講談社の歴史の内容量としては他の出版社を圧倒していて、全20巻合わせた総ページは4400ページくらい。日本史が好きな子供や、歴史や出来事をじっくり知りたい人なら講談社がおすすめです。
ただ、唯一デメリットを挙げるとするなら、絵はすごく綺麗なのですが、巻によっては登場人物の顔が見分けがつきにくいこと。
武将などはみんな、全体的に服装や髪型が似ているので、顔に特徴がないと、子供は「誰?」と混乱します(笑)。
まあでも、全体的にほとんど欠点なしの講談社の日本の歴史シリーズ。まとめ買いすると、子供が喜びそうなデータカードもついてきて、かなりお得です。
全巻買ったときの特典の歴史人物データカードは、かなり口コミが高くて人気!
【第3位】複雑な近現代史が分かりやすい「集英社学習まんが 日本の歴史」
第3位は、『集英社 学習まんが 日本の歴史』。ぱっと見た感じ、表紙のイラストがキレイなので目を惹きます。
1巻は『NARUTO』の岸本斉史による卑弥呼、 2巻は『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦による厩戸王(聖徳太子)なので、かなり豪華。
荒木飛呂彦がカバーイラストを担当している巻は、聖徳太子がジョジョ立ちをしていたり、マッカーサーがまるでやくざ風に渋い外見をしていたり、個性的で大人のツボにハマります。
でも巻によっては、中の漫画のイラストとのギャップがあります…(笑)。中身は違う漫画家が描いているのですが、ときどき落差にびっくり。今ドキの作風に惹かれて集英社のシリーズを買ってしまうと、中身のオーソドックスな絵にがっかりしそう。
でも、集英社のデメリットといえばこれくらいで、あとはかなり良くできた学習漫画。1位にしてもおかしくない、おすすめのシリーズです。
ちなみに、集英社の日本の歴史まんがは、近現代史が充実しているのが特徴。全20巻のうち、8巻分まるごと、近現代史を分かりやすく解説しています。
集英社の日本の歴史は第18巻が戦後の様子ですが、GHQが新しい憲法をつくるときのくだりも面白いし、庶民がアメリカ人からもらったチョコレートに感動するシーンなども身近に感じて、初めて近現代史を面白いと感じました。この近現代史の部分だけでも、子供に読ませたいほどの分かりやすさとクオリティ。勉強っぽくなく、どんどん知識が頭に入っていきます。
近現代史をつまらないと感じるのは、結局、省略しすぎなんですね~。じっくり漫画で教えてもらえれば、こんなに読みやすいんだと発見しました。
集英社の日本の歴史は、近代史が好きな人、もしくは現代史が苦手・嫌い・苦労している人には間違いなくおすすめです。
あと、読んでいて「カラーページがやたら多いなあ~」と思ったら、ページの半分がカラーだとか。子供にも読みやすいのがメリットです。また、サイズも、大型のハードカバータイプと、コンパクトなソフトカバータイプの2種類から選べるのが、かなり便利です。
あと、全巻まとめ買いすると、2冊分無料になるのも集英社だけ。
人気のソフトカバー版はこれ↓別冊や、レプリカ慶長小判やトートバッグなど豪華な付録もついてきてお得!
実際の口コミや感想はこの記事をチェック↓
【第2位】2022年発売で情報が新しい!王道の絵柄も分かりやすい「小学館版学習まんが 日本の歴史」
日本のおすすめ歴史漫画第2位は、「小学館版学習まんが 日本の歴史」です。
2022年にリニューアルした小学館の学習漫画ですが、意外にも、絵柄はキラキラな美男美女にはなっていません。個人的にはそこがポイントで、第2位になった理由です。
20巻もある歴史漫画を読み続けるうえで、登場人物の顔の見分けがつきやすいかどうかは大きいです。
リニューアルした小学館の絵柄だと、今どきっぽい洗練さもありつつ、キャラクターが描き分けられていて顔立ちの区別がつきやすいです。
最近は、歴史漫画も偉人伝もホームズも、全部がイケメンになりすぎてもうお腹いっぱい(笑)。その時代にあえて、昔っぽい王道のキャラクターを貫いてきた小学館はあっぱれです。
さらに、当たり前ながら、内容が分かりやすいです。20巻という多いページ数なので、丁寧に説明されていて小学生でも理解しやすい内容。
この画像は第11巻のものですが、セリフの次の解説、「光格天皇は『天皇のあるべき姿』へのこだわりが人一倍強く、みずからリーダーシップをとろうとする天皇でした」って、小学生が読んでも分かりやすい表現だし、大人が読んでも「へえ~」ってなります。
ただ、この11巻は江戸時代中盤~後半くらいにあたりますが、巻タイトルが「『内憂外患』の時代: 江戸時代III」というのは賛否両論ありそう(笑)。
ちなみに小学館は第1巻も「日本文化のあけぼの」という完全に大人向けの渋いタイトル(笑)。
これが例えば角川漫画だと「日本のはじまり」や「花咲く町人文化(江戸時代中期)」という分かりやすいタイトルになっているので、小学館の巻タイトルのセンスは好みが分かれそうです。
個人的な感想ですが、小学館の日本の歴史は、大人が所有しても恥ずかしくない感じ。絵もオーソドックスだし、堂々とリビングに飾れますね。
親子で一緒に読みたい人は、小学館がおすすめ!情報が新しいのもメリットです。
【第1位】コンパクトなソフトカバーで持ち運べる!絵も豪華な「角川日本の歴史」
第1位は、角川まんが学習シリーズの『日本の歴史』。
我が家は、子供が自分から読みたくなる絵と、持ち運びやすさ、そして近現代史が別冊3巻で詳しく載っているところが決め手でした。
角川まんがの日本の歴史は、『デスノート』の小畑健や、スタジオジブリの近藤勝也など、有名な漫画家が表紙を担当。かつ、中身のページを描いている人も、きちんとそのテイストに寄せてきてるので違和感がありません。絵が今どきで子供たちが食いつくのが大きなメリットです。
刊行も2015年と最近なので、アメリカの同時多発テロや東日本大震災などの出来事も現代史に掲載されています。
角川まんが学習シリーズの『日本の歴史』は、ハードカバーの漫画本と違って、四六判のコンパクトサイズ。軽くて、表紙も柔らかく手に持ちやすい(折り曲げて読みやすい)ので、息子たちは学校や車の中などによく持ち運んで読んでいます。そのわりに、1冊が224ページもあり、他の出版社のまんが本と比べても内容・情報量が多いのも決め手でした。
あと、全15巻ですが、必要に応じて別冊3巻分の近現代史を追加購入することもできて、これがポイント高いです。
小学校低学年にはまだ内容が難しいかもしれませんが、高学年になってくると、意味も理解しやすいと思います。内容も、アベノミクスなどけっこう最近の情報まで掲載されています。安倍首相や小泉首相の漫画のイラストも、なにげにそっくりで面白いです(笑)。
近現代史がよく分からない、あんまり面白くないと思った大人も、読んでみるとかなり勉強になります。
教科書や新聞で読むよりも、漫画だと知識も流れも頭に入り、親子で「第二次世界大戦ってこうやって起こったんだね」など、会話も交わすのも楽しいです。
角川のまんが、全体的にかなりいい買い物でした。
一番おすすめはこれ!アマゾンでもかなり人気の歴史漫画です。子供たちも、学校の休校中や冬休みに、何回も読み返しました。
近現代史の3巻だけ買うならこちら↓
実際の感想や口コミはこの記事をチェック!
【まとめ】日本の歴史漫画のおすすめランキング!
最後に、分かりやすく、順位とポイントをまとめた一覧表です。
ちなみに歴史漫画は1冊ずつ買い足すより、全巻まとめ買いした方が、子供が好きな時に気に入った巻を読めるので便利&勉強に役立ちます。
順位 | 特徴 |
1位 | ・イラスト・漫画が今風なので、子供が自分から読みたがる ・全15巻だが、別冊で近現代史3巻分を追加購入するか選べる ・コンパクトサイズなので、学校や車などに持ち運びやすい ・ソフトカバーなので、子供が手に持って読みやすい ・1冊が約220ページもあるので、情報量が多い |
2位 | ・オーソドックスな絵柄で、登場人物の顔の区別がつきやすい ・2022年発売で情報が新しい ・大人が買ってリビングに置いても平気なデザイン |
3位 | ・表紙は今風で、中身のイラストは普通な感じ ・近現代史に8巻分を割いていて、分かりやすい ・コンパクトなソフトカバーと、大型のハードカバーの2種類ある ・ページの半分がカラーなので、子供が読みやすい |
4位 | ・2020年刊行なので、新しい情報がたくさん載っている ・1冊がおよそ220ページで全20巻なので、内容が充実 ・ソフトカバーなので子供が手に持って読みやすい ・表紙の見た目は昔っぽいが、中身のイラストや漫画は今風で面白い |
5位 | ・絵が今どき!子供が食いつく ・人物メインで進む ・フルカラーで全冊にDVDが付いている ・全12巻で短め ・巻末の資料が多い ・2021年刊行で、情報が一番新しい |
6位 | ・コナンのキャラクターたちが話を進める、娯楽要素が大きい歴史漫画 ・日本史の知識や流れ、ストーリーがあまり解説されていない ・全ページカラーで低学年の子供は食いつく |
7位 | ・全7巻と短く、1万円以下で買える ・絵を描く作者が全巻同じ ・受験勉強向けに各章に「書きとりプリント」「音読シート」付き ・小学校の教科書よりもレベルが高い |
どの出版社も至れり尽くせりで、選ぶのが楽しくなるね!
まあ、最終的には好みだよね!
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