このブログ記事の執筆者:ホンネ母さん
京都大学卒(文系)の3児の母。夫も京都大学と京都大学大学院を卒業(理系)。
我が家の3人の子供の子育てで実際に使って役に立った、本やおもちゃ・ドリル・知育玩具を紹介します。サイトを見ている皆さんが、素敵なおもちゃに出会えますように。
立体図に苦手意識ができる前に、早めに書き方を覚えたい…。算数が得意な長男と、どちらかというと文系の(立体とか苦手な)次男が、「天才ドリル(立体図形が得意になる点描写)」という本を使って立体図の練習をしてみました。実際にどう変わっていったか、やり方を紹介します。この「天才ドリル」は立体感覚が身につくというふれこみの教材で、小学校2年生くらいから小学生高学年まで、学校の算数に役立つおすすめのドリルです。
我が家で愛用しているドリルはこれ↓
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どうして立体図形の書き方を練習するのか?
計算が速くても、算数のテストでいつも100点でも、「図形だけは苦手」という子供は意外に多いもの。 私も、立体感覚や空間把握能力って、持って生まれたセンスだと思っていました。 まあもちろん先天的な差はあるけど、でも苦手意識ができる前に立体のイメージに慣れておくことで、その差を縮めることはできます。
そこで、中学受験する人にもしない人にもおすすめと言われる「天才ドリル」、我が家も買ってみました(我が家は中学受験はしませんが…)。
小学生向けの文章題などのおすすめ算数ドリルはこちらで感想を書いています!
「天才ドリル」のメリットとデメリット
「天才ドリル」という本は、アマゾンの「算数・数学カテゴリ」で1位になっている人気のドリルです。
立体図形が得意になるというこのドリルは、「問題を解く」のではなく「書き写すだけ」という変わったドリル。我が家の小学生男子2人に実際に試してみて、そのメリットとデメリットを紹介します。
「天才ドリル」のメリット
・問題形式ではなく、ただ立体図を書き写すだけのドリル。ほとんどの問題は、子供をほったらかしにして一人でやらせることができる
・親が立体図が苦手でも安心。解き方のコツとか親が教える必要はない
・書き写すだけなので、立体が苦手な子でも時間さえかければできる
・後ろに付録がついていて、はさみとのりを使って工作みたいに立体図を作ることができる。
・最後に予備の書き込みページがあるので、コピーすれば何回でも問題を解ける
・自主学習で見栄えがする。先生に見せると「お~すごーい」と褒めてもらえる
・「オレ何となく立体書けてるじゃん」と、子供に自己肯定感が生まれる
「天才ドリル」のデメリット
・親の丸つけに時間がかかる。数字の答え合わせなら簡単に丸付けできるが、図形が正しく書き写せているかをチェックするのって、意外に面倒。
・子供がますます立体図が苦手にならないよう、とにかく最初の一問だけは、おだてて褒めてサポートする必要がある
次に、実際に息子たちがやってみた感想を紹介します!
小学校の算数好き・立体図形の得意な長男(当時小4)の場合
長男(当時小4)は小さい頃からレゴやラキュー好きで、立体感覚も何となく身についている部分があります。案の定、天才ドリルを見せると目をキラキラさせながら一心不乱に取り組んでいました。
算数が得意な子の場合、天才ドリルは最初の方は物足りない場合があるので、時間を計らせるなどちょっと制限をつけると張り合いが出るかもしれません。
立体図形がすご~く苦手な次男(当時小2)にドリルをさせるコツ
親子そろって苦戦したのが次男のドリル学習。なんと初級の1問目から、次男は泣きながらやっていました…。
親としては、ただ左の図形を書き写すだけなのに、何が分からないのかが分からない、という状態。でも、最初の一問目は、親はこれでもかというくらい丁寧に教えるのがポイントです。
図形が苦手な子に「天才ドリル」をさせる時のコツ
・立方体や直方体には「サイコロの形と同じだね」「豆腐の形だね」と身近なものをイメージさせる
・立方体の一辺の長さを確認させる。点の数を一緒にかぞえて「5つぶんの長さだね」と。
・途切れた線がないか、確認。サイコロの角は何本かの線がつながってできていることを分からせる。
・時間を計らない。何日かかってもいいので、一緒にやってみる。
・とりあえず間違えてもよい。10問くらいやらせてみる。
天才ドリルの上級者向けの問題はどうやって教えるか
天才ドリルの最後のページあたりは、ただ書き写すだけでなく、問題の図形を90度回転させたものを書く、という問題になっています。
ダメ元で次男にもやらせてみました。
結論から言うと、段階を踏んで時間をかけてやれば、小2でもやれないことはない、という感じです。
ステップ1:積み木を使ってイメージさせる
一つ目のコツは、積み木を使ってその立体図形を作ってみる、ということです。
大事なことは、親がやるのではなく、「この問題の立体の形を積み木で作ってみて」と、子ども自身に問題の立体図形の形を作らせてみること。
時間がかかってもいいので、色んな角度から観察したり、「積み木は全部で何個あるのかな」とアドバイスをしながら、子供にやらせてみましょう。
ステップ2:いきなり立体図ではなく、ぺたんこの正面図の答えを書かせてみる
積み木でイメージがつかめたら、それを90度回転させてみます。そしていよいよ答えを書く段階ですが、いきなり立体図ではなく、ぺったんこの正面図から書かせてみましょう。
画像で言うと、問題の左側に描かれた「正面図」という青の図形です。
個人的には、小2でそれが書けたらひとまず合格点だと思います。
最終的に次男は30分くらい時間をかけて解いていました。
今、上級編の問題が解けなくても焦る必要はない
問題の立体図形を90度回転させた立体図を書く、という上級編の問題は、特に中学受験をする予定がないのなら、小学校低学年なら無理してやらなくてもよいと個人的に思います。 理解が追いつかないうちに問題に取り組んでしまい、それで図形嫌いになってしまったら元も子もありません。
それよりも、日ごろからレゴとかラキューで遊んだり、粘土の立体を作ったりして、一年後にもう一度チャレンジ、という方法をおすすめします。
早めに買っておいて、家にストックしておくのもアリ↓
【追記】実際に1年後、小学3年生の次男がチャレンジ
つい最近、小学5年生になった長男に「立体図形の天才ドリル 神童編」をプレゼント。楽しそうに問題を解く長男につられたのか、小3になった次男も、途中で挫折していた天才ドリルの上級編に再びチャレンジ。半年以上も放置していましたが、すらすら解けるようになっていてびっくりしました。
1年前に立体図の書き写しを繰り返しやったことで、きっと立体感覚が身に付いたんだなあ~と感動する母でした。
長男に買い与えた、小学5年生・6年生・中学生くらいにおすすめの、立体図形の【神童レベル】編↓
レベル・種類に合わせて選べる「天才ドリル」シリーズ
小学校低学年向けにもっと簡単な「平面図形」のドリル
低学年のうちから、もっと簡単な図形感覚を教えたい、という人にはこちらの平面図形のドリルがおすすめです↓
小学校高学年には、クイズ感覚で頭を鍛える「素因数パズル」もおすすめ
我が家の長男は、4年生の後半から、同じ出版社のシリーズ「天才ドリル 素因数パズル」に挑戦しました。
最初は「素数」の感覚を覚えるのに苦労しましたが、コツをつかむとどんどん問題を解き進めていました。
素因数パズルができるようになると、小学5年生で習う最小公倍数や最大公約数の感覚が、すっと頭に入っていくようです。
小学3年生以上で、割り算の筆算などを習った後におすすめ↓
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