このブログ記事を書いている人:ホンネ母さん
京都大学卒(文系)の3児の母。夫も京都大学と京都大学大学院を卒業(理系)。
我が家の3人の子供の子育てで実際に使って役に立った、知育玩具や本・ドリルを紹介します。サイトを見ている皆さんが、素敵なおもちゃに出会えますように。
今ではアガサクリスティーや大人向けの長編小説を読んでいる我が家の長男(小5)も、小学校2年生くらいまで、あまり本を読まない子供でした。
でも、長男も次男も「この本面白い!」「早く続きを読みたい」と思える何冊かの本に出会えて、本好きになりました。
この記事では我が家の経験から、本が嫌い・読書が苦手な小学生でも読める、おすすめの本を紹介。人気の本の口コミや感想が知りたい人もチェックしてね!
他にも「本」についての記事はたくさんあるよ!(すべて感想と写真付き)
●本嫌いの子供におすすめの本 ←今ここ
●小学校低学年向けのおすすめ本
●小学校中学年向けのおすすめ本
●小学校高学年向けのおすすめ本
●中学生や本好きの子供におすすめの本
●読書感想文におすすめの本
●子供に人気のシリーズ本・漫画・伝記
●学校の朝読書におすすめの本
●子供向けの雑学本・生き方本
●東野圭吾のおすすめランキング
- 子供を本嫌いにしてしまった、私(親)のNG行動
- 読書が苦手・本嫌いの子供にはどんな本がいいのか?
- 表紙とタイトルの面白さ!子供が食いつく「かあちゃん取扱説明書」
- コミカルなお殿様に親子で笑える「おとのさま、小学校にいく」
- お菓子作りが好きな女の子におすすめの物語「ルルとララのシリーズ」
- 今風のイケメン&美女!プレゼントにもぴったりの「10歳までに読みたい名作」シリーズ
- 大声でしゃべるセリフに子供は大興奮「番ねずみのヤカちゃん」
- 低学年から高学年まで大爆笑!読み聞かせる親も楽しい「やまんばあさん」シリーズ
- キャラクターグッズも大人気「ノラネコぐんだん」シリーズ
- 大人向けの絵本だが、小学校高学年にも読んでほしい「二番目の悪者」
- とにかく分かりやすく、話に入りやすい!「しりとりのくに」
- 小学校低学年男子が必ずハマる!大人気シリーズ「かいけつゾロリ」
- 奇抜なストーリーは高学年の子供も食いつく「ごきげんなすてご」
- 手紙の内容に親子で爆笑する「ぼくはアフリカにすむキリンといいます」
- う~ん大人には微妙…でも刺激的な展開は子供が読みたがる「リアル鬼ごっこ」
- 本嫌いの友達が初めて一冊読み終えた本「名探偵ミルキー」シリーズ
- おバカでやんちゃな男子の日記に子供は爆笑「グレッグのダメ日記」
- けっこう長いけど、今どきのイラストがあって読みやすい!「悪ガキ7」
- 小学2年生の時に子供が読みあさった「おばけずかん」シリーズ
- クイズや早口言葉もあって、本嫌いの子でも読める「なぞなぞライオン」
- 好みは分かれるが、子供には分かりやすさがウケる「5分後に意外な結末」
- 大人もハマる!シュールな表紙と内容がインパクト大「紳士とオバケ氏」
- 本が苦手でも読みやすい!高学年女子におすすめの「黒魔女さんが通る」
- すらすら読める簡単な文章で1冊があっという間「怪盗レッド」シリーズ
- 本嫌いも本好きも!今、小学生に大人気のシリーズ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」
- 絵がない!300ページ超える長編!なのに一気読みできる「マインクラフト はじまりの島」
子供を本嫌いにしてしまった、私(親)のNG行動
実は、小学1年生頃、長男はほとんど本を読まなくなりました。その原因は、親の私にありました。
私がとった行動を、以下、箇条書きにします。思い当たる節がある人は注意…。
子供を本嫌いにしてしまう親のNG行動
・やたら「名作」や「字が多い本」「ページ数が長い本」を押し付ける
・買ってあげた本を、子供が読まないと怒る
・子供が読んでいる本を「何これ!絵ばっかりじゃん」とけなす
・子供の学年よりもちょっと上のレベルの本を渡す
・「続きを読んだら?」「あの本、まだ読んでないの?」とせかす
・子供が本を読んでいる隣で、テレビをつけたりスマホゲームをする(これはパパ)
こうして書き出してみると、我ながらダメな母親ですね…(汗)。子供の読書の好みにダメ出しをするのは、絶対にNGです。
子供がどんなに幼い本を読んでいても、途中で挫折しても、また新しい本をそっと置いておくのがおすすめ。子供が興味を持てる本・相性がいい本に出会うまで、根気強く探しましょう。
読書が苦手・本嫌いの子供にはどんな本がいいのか?
長男・次男には「読書にのめりこむ時期」「読書から遠ざかる時期」と波がありましたが、「本が好きじゃなかった時期でも手に取った本」には、いくつか共通の特徴がありました。
下の項目で、どれか1つでもあてはまるものは、本嫌いの子供でも食いつく可能性が高いのでおすすめです。
本嫌いの子供には、こういう本を探してみて!
・字が大きい!行間がゆったり!絵が多い本
・絵本じゃないけど薄くて、すぐに読み終わりそうな本
・テレビやアニメになっている本
・学校の友達にも人気で、話題になっている本
・美男美女やイケメンが出てきたり、絵がキラキラの本
・登場人物のことばづかいや会話が今どきな本
・冒険や推理ものなど、どきどきする本
・おばけとか恐竜とかお菓子とか、好きなアイテムが出てくる本
・タイトルが分かりやすくてキャッチーな本
・主人公がヤンチャだったりおバカな本
じゃあ、本嫌いの子供におすすめの本を、具体的に紹介するね!
この記事では「本嫌いの子供が読みたいと思える」という切り口で、小学校低学年から高学年の、すべての学年を対象にしました!
表紙とタイトルの面白さ!子供が食いつく「かあちゃん取扱説明書」
おすすめ対象:本嫌いの小学校5年生~6年生
これはもう、タイトルと表紙のイラストの勝利でもある、「かあちゃん取扱説明書」。子供だけでなく、母親としてもぜひ読んでいたい一冊(笑)。
主人公の男の子が、母親を上手に扱うために「母親をほめた後に、晩御飯のリクエストをする」とか「友達が母親をほめていた内容をそのまま伝える」とか、実生活でも使えそうなコツが載っていて面白いです。本の最初に出てくる作文も、思い当たるふしがありすぎて笑えます。意外に文字がぎっしりとつまっていて、ページ数も150ページくらいあるので、(本嫌いの)小学校高学年向けにしました。
子供にも大人気の一冊↓ママに怒られてばかりの小学生男子なら特にハマるかも。
コミカルなお殿様に親子で笑える「おとのさま、小学校にいく」
おすすめ対象:本嫌いの小学校1年生~2年生
ちょんまげ姿の愛らしい「おとのさま」が、遊園地に行ったり、保育士になったり、自転車に乗ったりする「おとのさまシリーズ」。
おすすめは「おとのさま、小学校にいく」で、子供にとって身近な小学校が舞台です。
とにかく、全部のページに大きくイラストが入っているので、子供も自分で読みやすく、また親も読み聞かせもできます。
ぱっと見は児童書で、いかにも「本」という感じなので、一冊読み終える達成感を味わうことができます。
文字のボリューム的にはほぼ絵本と変わらないが「本を1冊読み終えた!」と達成感を得られる↓
お菓子作りが好きな女の子におすすめの物語「ルルとララのシリーズ」
おすすめ対象:本嫌いの小学校1年生~2年生の女の子
小学校低学年で、お菓子作りが好きな女の子におすすめの物語が、「ルルとララのシリーズ本」。可愛い二人組の女の子が、動物たちと一緒にお菓子作りをするストーリーです。
文字も大きくてカラーページもあり、料理のレシピも載っているなど、小説としてもレシピ本としても楽しめる本。個人的には、ルルとララがキラキラの美少女ではなくて、ほのぼのとしたイラストなのが品があって好きです。
バレンタインにはチョコレート、10月にはハロウィンなど、季節のイベントにぴったりの一冊もあるので、誕生日プレゼントにも贈りやすいシリーズ。
おすすめは、森の仲間たちが元気がなくなったことから始まる「ようこそタルト」↓タルトの歴史も面白い。
本を読んだ後に親子で作りやすいのは、このパンケーキ↓表紙の2人の服もハワイアンでかわいい!
今風のイケメン&美女!プレゼントにもぴったりの「10歳までに読みたい名作」シリーズ
おすすめ対象:本嫌いの小学校4年生~6年生
子供向けの本で大ヒットしているのが、学研の「10歳までに読みたい世界名作」シリーズ。ホームズもルパンも赤毛のアンも、アニメから抜け出てきたような美男美女。(ルパンがあんなにキラキラしたイケメンなのは、親としては違和感ありますが…)。
文字も大きくて行間もゆったり、おまけに最初には物語のあらすじがイラストで解説されているので、読書が苦手な子供も読みやすいシリーズです。ヒットするのも納得ですね。
この「10歳までに読みたい世界名作」シリーズは、本が苦手な子供にも人気ですが、本好きの子供でも夢中になれるのがポイント。イラストは現代風でも、やはりベースにあるのは古今東西の名作なので、親としても安心して与えられます。
個人的に、私が大好きな物語「巌窟王」を、子供と語り合える日が来るなんて…と感動します(笑)。このシリーズを読んで息子たちも教養が身に付き、親子で名作のストーリー展開について話せるのも楽しいです。
ただ、この「10歳シリーズ」には世界名作と日本名作がありますが、日本名作シリーズは少し難しめになっているので、読書初心者にはおすすめしません。
ちなみにこのシリーズを買うなら、最初からまとめたセット買いがおすすめです。男の子向け12冊セットと、女の子向けの12冊セットに分かれています。
子供がどの本に興味を惹かれるかは意外に予想しにくいので、最初から10冊以上そろえた方が、子供の知識・教養の幅を広げるためにおすすめです。
ホームズもルパンもいいけど、ロビンソンクルーソーが意外に面白かった!家にたくさんあるけど、どれも何回も読み返してるよ!
我が家の息子たちが大好きな一冊がこれ↓
おすすめはセット買い!子供が好きな時にシリーズ読破できる!男の子向け12冊セットがこれ↓
キラキラ美少女たちがたくさん!小学生女子に大人気の12冊セットがこれ↓
大声でしゃべるセリフに子供は大興奮「番ねずみのヤカちゃん」
おすすめ対象:本嫌いの小学校1年生~2年生
次におすすめする本は、『番ねずみのヤカちゃん』。
子ねずみの中で一匹だけ声がやたら大きい、というヤカちゃんの設定が面白く、セリフの文字だけを見ても、読み聞かせをしても、子供はげらげらと笑っています。
ねずみのキャラがユーモアがあって可愛らしく、当時小学2年生だった長男は「ヤカちゃんっていう話ね、すごい面白いんだよ~!」と私に聞かせるほど大好きに。
見た目は絵本っぽくて薄いので、とにかく子供が「これなら読めるかも」と手にとりやすいです。
実は文字量が意外にあるのですが、一匹だけ浮いているヤカちゃんが大活躍、という安定感のあるストーリーで、先に読み進めることができます。
子供に一度は読ませたい!クライマックスに子供は大興奮↓
低学年から高学年まで大爆笑!読み聞かせる親も楽しい「やまんばあさん」シリーズ
おすすめ対象:本嫌いの小学3年生~6年生
次におすすめするのは、子供たちが大爆笑する人気のシリーズ「やまんばあさん」。290歳を超える元気すぎるおばあさんが主人公で、おふざけ感が絶妙な、笑えてテンポのよい物語シリーズです。
我が家のおすすめは「やまんばあさんの大運動会」。あらすじ文を見ても「オリンピック選手より元気で、プロレスラーより力持ち。296歳のスーパーおばあさん、運動会に現る!玉入れ、綱引き、パン食い競走…いったいどうなる」と、もうこれだけで面白い(笑)。
主人公のやまんばあさんのキャラが魅力たっぷりで、挿絵もいまどきのアニメ風じゃないのも好感度高いです(個性的なタッチのイラスト)。
内容は小学校低学年の子供にも理解できるので、親が読み聞かせをすることも多いのですが、読んでいる親も笑ってしまうくらい、ノリが楽しい物語です。ちなみに、このやまんばあさんシリーズのスピンオフ(?)ともいえる絵本「やまんばあかちゃん」 も一緒におすすめしたいです。
自分で読むなら小学校3年生以降がおすすめ。とにかく楽しい気持ちになれる鉄板本↓
〝かわいくて、すごいあかちゃん生まれたよ。やまんばあさん296年前のひみつ”という紹介文が秀逸な、スピンオフの絵本↓
ストーリーはもう覚えちゃったけど、何回読んでも同じところで笑ってしまう!
キャラクターグッズも大人気「ノラネコぐんだん」シリーズ
おすすめ対象:本嫌いの小学校4年生~6年生
もともとは絵本から始まった「ノラネコぐんだん」シリーズ。かわいらしいネコたちが、いたずらしたりちょっとヤンチャをしつつ、反省する姿がかわいい物語です。ちょっと「11ぴきのねこ」の絵本に似ていて、大人もなつかしい感じです。
我が家が買った「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物」は、これまでの絵本からボリュームアップした長めの本。100ページ近くありますが、挿絵も多く、かわいいキャラクター好きな子供なら最後まで読み通せると思います。
最初にノラネコシリーズの絵本を読んでおくと、すんなり入りやすい↓
この本は、「小学校中学年向けのおすすめ本」でも紹介しています↓
大人向けの絵本だが、小学校高学年にも読んでほしい「二番目の悪者」
おすすめ対象:本嫌いの小学校中学年~高学年
次に紹介するのは、ちょっと毛色が変わった本「二番目の悪者」。これ実は、絵本のように描かれた、大人向けの物語です。書店やアマゾンでもものすごく売れている本で、実際、今の時代にマッチしたメッセージ性がこめられていて、大人が読んでも納得できる内容。
ページ数は60ページくらいと絵本にしてはやや多めですが、挿絵が大きめで、本が嫌いな大人でもすらすら読めます。
ただ、この「二番目の悪者」を子供に読ませる場合、漢字のルビも少ないので、小学校高学年くらいからがおすすめ。
また、本文中に出てくる「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つからない」といったセリフなど、文章やテーマも高学年~大人向け。高学年くらいの子供になれば、人間関係やSNSとの付き合い方など、いろいろなことを読み取れそうです。
挿絵がとてもシュールで美しく、印象的↓タイトルの意味もしっくりくる名作。
読書感想文にしても意外にアリかも。他にも、読書感想文向けの本のおすすめはこれ↓
とにかく分かりやすく、話に入りやすい!「しりとりのくに」
おすすめ対象:本嫌いの小学校2年生~3年生
女の子が、しりとりの国でしりとりをして進んでいく、という、子供にもすごく分かりやすいストーリーの「しりとりのくに」。
最初の看板に「ここは とても こわい くにです。しりとりに じしんのない人は はいらないこと」と書いてあり、子供が「面白そう!」と思わず読み始めます。
「タがつく文字は…」と、主人公のカナちゃんと一緒に子供もしりとりを考えながら、楽しんで読める本です。
現在はKindle版などの電子書籍しかないようです↓
物語が苦手な子供は、「迷路本」で本を見ることから始めるのもアリです!
小学校低学年男子が必ずハマる!大人気シリーズ「かいけつゾロリ」
おすすめ対象:本嫌いの小学校1年生~6年生の男の子
小学校低学年男子のほとんどがハマる「かいけつゾロリ」シリーズ。我が家も、当時小1の長男がなかなか本を自分で読まなくて悩んでいましたが、初めて自力で最後まで読みきったのがこのかいけつゾロリです。
たくさんシリーズがあるので、次から次へと買って、文字を読むスピードもアップしました。主人公のゾロリは正義のヒーローではなく、サボったり、ズルしたり、等身大のキャラクターであるのも人気の理由です。長男も次男も「ゾロリ、ウケる!」と笑いながら読んでいました。
それぞれのキャラが登場する記念すべき第1巻↓
子供たちがお気に入りの冒険もの↓ぐいぐい読めておすすめ!
奇抜なストーリーは高学年の子供も食いつく「ごきげんなすてご」
おすすめ対象:本嫌いの1年生~4年生
「ごきげんなすてご」は、弟ばかりをかわいがるお母さんにすねて、「そうだ捨て子になろう」と決心した女の子のお話。
それだけでも十分トリッキーな設定なのに、「もっと元気に宣伝したほうが今の捨て子っぽい」と思い立ったり、拾われやすいよう人通りの多い場所に移動したり、主人公のキャラがとにかく面白いです。
文字のサイズは他の本に比べると少し小さめですが、そのぶん圧倒的に絵が多め。ぱらぱらと読みやすく、小5の長男は、暇な時間にページをめくって笑いながら読んでいました。
大人の私としては、王道の終わり方ではありますが、やはり最後のシーンにうるっときます。
意外に本が厚くてボリュームがあるが、中身のほとんどが絵なので安心↓
手紙の内容に親子で爆笑する「ぼくはアフリカにすむキリンといいます」
おすすめ対象:本嫌いの小学校3年生~4年生の男の子&女の子
これは面白い、新しいジャンルだな~!と、個人的にとても新鮮に読めた一冊が「ぼくはアフリカにすむキリンといいます」。ほのぼのほっこり、そしてコント的な展開やユーモアが合わさった物語です。
出会ったことのないキリンとペンギンが手紙をやりとりするお話なんですが、お互いに相手の姿形がまったく想像できないのがミソ。物語のところどころにはさまる手紙の内容が面白く、特に、最初のペンギンの手紙など、おバカっぽい文面に親子で爆笑します。この手紙にキリンはどう答えるの?返事はどうするの?とぐいぐい先が気になって読み進められます。
本嫌いの子供でも最後まで読み通せる可能性の高い、ゆる~い感じの面白くて楽しい一冊。シリーズもたくさんあります。
俺は3年生の時にこの本を読んで、すげー笑ったよ!
説教っぽくないし、肩ひじ張らずにだらだらと読めて楽しい一冊↓
上の本の、続編というか姉妹編↓本の内容を知っていると、タイトルを見ただけでニヤニヤしてしまう。
う~ん大人には微妙…でも刺激的な展開は子供が読みたがる「リアル鬼ごっこ」
おすすめ対象:本嫌いの小学校5年生~6年生の男の子
個人的には、あんまりおすすめしない本です(笑)。私も大学生くらいの頃に読んで、「つ、つまらない…この本!」と思った小説が「リアル鬼ごっこ」。
あらすじは、佐藤という名字の王様が、ある日突然「自分と同じ名字は許せない!」と思い立ち、全国に500万人いる「佐藤さん」を殺し始める、というトンデモ設定。
全国の佐藤さんを皆殺しにするための「リアル鬼ごっこ」という設定は大人にとっては失笑ものですが、子供はやっぱりこういう分かりやすくて刺激的な展開が大好き。テレビでも「ハンター逃走中」とか見ている小学生男子なら、ぐいぐい読めてしまうようです。
ちなみに、まあまあ人が死にますが、文章はあっさりとしていて残酷ではないのでそこは安心。イラストもキラキラ美男子の佐藤翼くんが主人公です。
「リアル鬼ごっこ」は文庫本サイズですが、けっこう本も分厚く、文字も小さくて「いかにも小説!」という感じ。それでも子供が最後まで読み切れるっていうところは、確かにキャッチーな設定はすごいと思います。親が、子供の読書の好みにあれこれ言ってはいけないんだよな…(と自分に言い聞かせる)。
ちなみに、最後のオチだけは「うん、悪くない」と私も思いました。ただ、そこまでの展開や文章力は……(何も言うまい)。
アマゾンの口コミ・レビューがこんなに低いのも珍しい↓
本嫌いの友達が初めて一冊読み終えた本「名探偵ミルキー」シリーズ
おすすめ対象:本嫌いの小学校3年生~4年生
子供が好きな「推理もの」シリーズ。ミルキー杉山という名探偵が、事件を解決していく「ミルキー杉山の名探偵」シリーズです。この本のメリットは「1冊に3つくらいの話が入っていること」と、「事件編と解決編に分かれていること」です。
長い推理小説を読みきれない、という子供でも、短い1話の完結ストーリーなら読みやすく、また解決編が分かれているので、自分で犯人を予想をすることができます。
本が嫌いな長男の友達(当時小学4年生)も、「面白い!」と最後まで読み終えた本↓
おバカでやんちゃな男子の日記に子供は爆笑「グレッグのダメ日記」
おすすめ対象:本嫌いの小学4年生~6年生の男の子
寝起きの読書や、車の中の移動中で、子供たちが爆笑しながら読んでいるのがグレッグのダメ日記。とにかくおバカでヤンチャな男の子、グレッグに、男子は親近感を覚えるようです。
男の子の日記、という体裁をとられた本なので、罫線の上に文章とイラストが載っています。ぱっと見た感じはけっこう文字量が多いのですが、日記風なので読みやすく、読み始めるとあっという間です。
シリーズでたくさん巻が出ているので、子供は「全巻そろえたい!」と私にねだるほど、大のお気に入り。
優等生な主人公とは真逆の、抜けてて憎めないグレッグのキャラクターがポイント。読書感想文とかには向いていない本ですが(笑)、頭をからっぽにしてだらだら読めるので、本が苦手な子供にもおすすめ。
最初に買うならこの第1巻!ハマったら続きを買ってあげてね♪
子供が読書にハマリやすい、シリーズ本を探している人はこちら↓
けっこう長いけど、今どきのイラストがあって読みやすい!「悪ガキ7」
おすすめ対象:本嫌いの小学校高学年
ストーリーは、葵町という小さな町が舞台。いたずら大好きな小学5年生、双子のマリとユリに、けんかが強いマサ、弱虫のケンタ、食いしんぼうのヒロ、頭脳明晰のヤスオ、本が大好きのサキという、悪ガキ7人組が活躍するお話。今も続いている人気のシリーズで、最初に読むなら1作目の「悪ガキ7 いたずらtwinsと仲間たち」がおすすめ。
短いお話が7話入っているので、小学生でも読みやすいです。
小6長男も小4次男もシリーズでハマって読み漁っている↓男の子にも女の子にもおすすめ!
ちなみに、作者の宗田理といえば、「ぼくらの七日間戦争」があまりにも有名↓一度は読みたい名作!
小学2年生の時に子供が読みあさった「おばけずかん」シリーズ
おすすめ対象:本嫌いの小学校中学年
子供ってとにかくオバケや怖いもののお話が好きです。(でも、ほんとに怖いお話は読めない)。
我が家の長男と次男が、小学校2年生の時にハマったのがこの「おばけずかん」シリーズ。「ずかん」とありますが、子供とおばけの短い物語です。家やレストランなどいろんな場所に出てくるおばけのストーリーで、特に人気なのは「がっこうのおばけずかん」です。
長男いわく「かなりおすすめ」だそうです。
やっぱり小学校のおばけが人気!ちょっと怖そうだけど、全然怖くない↓
クイズや早口言葉もあって、本嫌いの子でも読める「なぞなぞライオン」
おすすめ対象:本嫌いの小学校低学年~中学年
女の子とライオンやヘビなどの動物が知恵比べをするという、王道のストーリーで楽しめるのが「なぞなぞライオン」。
主人公の女の子が、一休さんばりにとんちを働かせて、ライオンたちを煙に巻くところが面白く、子供も笑いながら楽しそうに読んでいました。
本の中にはなぞなぞやしりとり、早口言葉もあるので、がっつり読書という感じではなく、本嫌いの子供でも読めると思います。
ピンチを切り抜けるストーリーは、やっぱり子供ウケがいい↓
低学年向けのおすすめ本をまとめたブログ記事はこちら↓
好みは分かれるが、子供には分かりやすさがウケる「5分後に意外な結末」
おすすめ対象:本嫌いの小学校5年生~6年生
正直、私はあまり好きではない本ですが(笑)、5年生の長男が好んで読んでいるのが「5分後に意外な結末」シリーズ。
とにかく短い話がたくさん集まった本で、親としてはオチも「え、それで?」と思う結末も多いですが、5分後に必ず展開がある、という安心感で、子供はちゃんと最後まで読み通すことができます。
小学生には、こういう分かりやすい本がいいのかもしれません。長男は、これよりさらに短い「5秒後に意外な結末」を、朝読書用に学校に持って行っていました。
レビュー・口コミもやっぱり賛否両論(笑)↓でも「読書が嫌いな子供でも読んでいる」という人が周りに多いです。
大人もハマる!シュールな表紙と内容がインパクト大「紳士とオバケ氏」
おすすめ対象:本嫌いの小学4年生~6年生の男の子・女の子
これを人前で読む勇気はないなあ~と思うくらい、表紙のインパクトが大きい本が「紳士とオバケ氏」。家に一人で暮らす、超まじめな紳士・マジヒコ氏が、自分のオバケと一緒に生活するストーリーです。
この本の印象を一言でいうと「ほのぼのシュール」(笑)。オバケに対しても「わたしとしたことが、大変失礼しました」など馬鹿丁寧な言葉遣いをするマジヒコ氏が笑えます。挿絵もシュールで、世界観がツボにはまります。
「紳士とオバケ氏」 のメリットは、読んで3ページくらいでいきなりオバケ氏が登場するところ。スピード感がある展開で、読書が苦手な3年生・4年生くらいにぴったり。
本は思ったより薄くてページ数も80ページと少ないのですが、ただところどころ「遺伝」「中国の青磁」「天然素材の衣服」など、低学年には難しい語彙が出てきます。読むなら中学年以降がおすすめ。
この表紙はすごい(笑)アマゾンの口コミを見ると、大人もハマって面白がる人が多い↓
本が苦手でも読みやすい!高学年女子におすすめの「黒魔女さんが通る」
おすすめ対象:本嫌いの小学5年生~6年生の女の子
シリーズ累計400万部売れ、小学生の女の子たちに人気の大ヒット小説が「6年1組 黒魔女さんが通る!!」シリーズ。黒魔女・ギュービッドを召喚してしまったオカルト好きの小学生・チョコが、黒魔女修行をしながら冒険するコメディーです。
イラストも文章もカジュアルでくだけているので、「難しい表現や文章とか苦手」という女の子にもおすすめ。アニメ化もされていて、コミカルで読みやすいシリーズです。
テレビアニメで見たことがある女の子も多そう!今どきの文章で読みやすい↓
すらすら読める簡単な文章で1冊があっという間「怪盗レッド」シリーズ
おすすめ対象:本嫌いの小学5年生~6年生
「これ、全巻買いそろえたいんだけど」と子供にせがまれているのが「怪盗レッド」シリーズ。
IQ200の天才男子と、運動神経いい女子の13歳コンビが怪盗としてデビューする話です。
ページ数は多いですが完全なる娯楽小説で、文章も「う~ん。やっぱりわたしじゃ、お手上げみたい(p112)」「あーあっ。心配してるのはわたしのことより、計画のほうなわけね。もう、わかってるから、怒らないけどさ。(p160)」みたいな感じで、女の子の一人語りでかなり読みやすくなっています。
親としては、もう少し小説っぽい文章を読んでほしい気もしますが(笑)、子供は大好きです。
運動神経抜群の女子と、頭のいい天才男子という組み合わせに、子供は食いつく↓
本嫌いも本好きも!今、小学生に大人気のシリーズ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」
おすすめ対象:本嫌いの小学4年生~6年生
今、小学生の男の子&女の子にすごく人気の本が「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ。
駄菓子屋を舞台にしたちょっとだけ不思議な話で、とにかくすらすらと読める文章で、かつ短編集のように短い話が多いので、読書が苦手な子供にもおすすめ。
シリーズは全14巻あるので、気に入ればどんどん読み進められて、子供が本好きになるきっかけをつかめるかも。長男も次男も、学校のクラスで読んでいる人が多く、これを読んでおけば友達と本の話で盛り上がれます。
作者は、ジュニア冒険小説大賞受賞歴を持つ!アニメ化もされてさらに人気。
高学年向けのおすすめ本をまとめたのはこちら↓
絵がない!300ページ超える長編!なのに一気読みできる「マインクラフト はじまりの島」
おすすめ対象:本嫌いの小学6年生の男の子
ゲーム好きも、ゲームを知らない男子も、イチかバチか読ませてみたい本が「マインクラフト はじまりの島」。アマゾンの口コミ・レビューがあまりにも高かったので、我が家はつい衝動買いしました(笑)。
最初に断っておくと、我が家にゲームはありません。だから、マインクラフトというゲームはしたことがありません。でも結論から言うと、かなりおすすめです。ゲームのような設定のサバイバル冒険小説で、エンターテインメント要素が高いので、300ページ以上の長編なのに子供は一気読みします。
無人島で目が覚めた主人公がサバイバルをする話ですが、ゾンビが襲い掛かったり、食べ物を確保したりと、高学年の男子がわくわくする展開がいっぱい。
そして「マインクラフト はじまりの島」 は、面白さに加えて、教訓というか人生のセオリー、鉄則のような内容が盛り込まれているのがミソ。
友達である牛を手にかけようとして思いとどまるシーンでは「飢餓が命を奪うように、孤独は心を殺す。サバイバルとは、孤独と飢餓の両方を相手にすることだと、いまのぼくにはわかる(p146)」、あるいは第17章のタイトルが「大切なのは失敗しないことではなく、それをどう乗り越えるか」など、本好きの高学年にも十分耐えうる内容の深さが詰まっていて親としても満足度が高いです。もちろん、話のスピード感や刺激度もあって、特に男の子ならぐいぐいと読み進められる、おすすめの一冊です。
マイクラを知らなくても十分楽しめる小説。これを1冊読み終えると、かなり読書にハマりそう!
お父さん・お母さんも、子供と一緒に読書を楽しんでみてね!
他にも「本」についての記事はたくさんあるよ!(すべて感想と写真付き)
●本嫌いの子供におすすめの本 ←今ここ
●小学校低学年向けのおすすめ本
●小学校中学年向けのおすすめ本
●小学校高学年向けのおすすめ本
●中学生や本好きの子供におすすめの本
●読書感想文におすすめの本
●子供に人気のシリーズ本・漫画・伝記
●学校の朝読書におすすめの本
●子供向けの雑学本・生き方本
●東野圭吾のおすすめランキング
読書のほかにも、国語の読解力をつけるには、こんなドリルもおすすめだよ!