【レビュー】小学生が一人でも遊べるボードゲーム！AIと対戦できる知育玩具「スマート４（フォー）」で子供３人が遊んだ感想

私も、こういうおもちゃがあるとはまったく知らなかったのが「AI スマート4（スマートフォー）」。
販売会社も初めて見るメーカーでしたが、メーカーのGiiKER（ギーカー）は、教育+娯楽をミックスさせた製品を開発しているテクノロジー会社。フォーブス社のbest tech toys of the yearにも選出されている、今注目の企業です。

「AI スマート4（スマートフォー）」の遊び方は簡単で、オセロのように白と黒が対決し、４つ並べば勝ちというシンプルなルール。
ただ大きく分けて3つのパターンがあり、平面状に４つ並ぶ以外にも、タワーのように上に４つ積み上げるパターン、あとは階段のようにナナメに完成するパターンなど、同時に色んな見かたをしないと勝てない遊びです。

遊び方に慣れてくると、子供たちは「階段」の勝ちパターンを狙うことが多くなります。
AIも「階段」を仕掛けてくることが多いので皆必死ですが、そこにとらわれていると、一番基礎的な「平面並び」パターンでやられることも多いです。
必然的に、めちゃくちゃ視野や思考パターンが広がります。

遊べる目安は6歳以上、つまり年長や小学1年生くらいから遊べます。我が家の子供たちが遊んだ実感としてもそんな感じで、たぶん5歳、6歳の未就学児の子供にはちょっと難しいと思います。
ルール自体は理解できるんですが、大人にもAIにも勝てないので遊んでも楽しくないかも。

この「AI スマート4（スマートフォー）」は、人間同士が2人で遊べるのはもちろん、AIと対戦することで一人遊びもできるのがメリット。
兄弟や親など遊び相手がいない時でもAIと対戦できたり、また、強くなるためにAIと対戦して腕を磨く使い方もできます。

なにげに一番心配だったのが日本語の説明書でした。
でも「AI スマート4 」は日本のおもちゃ会社代理店が販売しているので、日本語の説明書もしっかりしていて分かりやすかったので安心。プレゼントにもおすすめできます。

「AI スマート4（スマートフォー）」は、人間同士が対決していても、どちらかが勝った瞬間にファンファーレが鳴ります。
実はこれがけっこう重要で、鳴った瞬間に初めて「あれ、俺負けてるじゃん！」と気づくパターンが非常に多いです。場合によっては、勝った本人さえも気づかずに4列そろっていることがあります。

このジャッジがあることで「実はさっき4列完成してたじゃん！気づかなかったけど俺が勝ってた！」みたいなモメごとが減るのがメリット。
勝負の決着がついたときにすぐに分かるし、子供にとっても試合終了の時に音が鳴るのは、気持ちの切り替えもできやすくて意外にポイント高いです。

「AI スマート4（スマートフォー）」は人間とAIが対戦できます。AIの難易度も「イージー」「ミディアム」「ハード」の3段階あり、強さを選べるのがポイント。
ちなみに先攻の方がやや有利ですが、人間側が先攻で始められます。

AIと対戦を始めるときも、ボタンを１つ押すだけ。7歳の娘でも簡単に操作できます。
個人的には「AIのボードゲーム」と聞いただけで、理系っぽくて苦手意識がありましたが、使い方や操作がすごくシンプルなのがよかったです。

実際にAIと対戦をしている最中は、AIは自分の置いてほしい場所をランプで指示します。置いてほしい列のランプが点灯し、そのランプの色によって紫やオレンジの場所かを特定します。
その指示に従ってAIの駒を実際に置くのは人間です。なので、ズルやイカサマができそうですが、AIの指示とは違う場所に置くと「ブッブー」とエラー音が鳴るので安心です。

家族の中で一番「AI スマート4（スマートフォー）」に興味ないのは、7歳の娘かと思っていましたが、想像以上にハマっています。
7歳の女の子では、AIと対戦しても、一番簡単なレベル１でも勝てません。
今のところ20敗くらいで、娘は勝てる気配もないです…。ただ娘にとっては「パパや兄にと戦って負けると悔しいけど、AIに負けても悔しくないからいい」だそうです。

初日に家族で「AI スマート4（スマートフォー）」で遊んだところ、人間メンバーで一番強かったのは小学6年生（12歳）の次男でした。でもそんな次男でも、最初はAIの一番簡単なモードに負けていました。
AIは、レベル１の難易度でも「えっ？これでイージーなの？」という強さです。

AIにも、AIっぽい戦い方のパターンや、人間との相性みたいなものがあるようで、だんだん慣れてきた次男は、AIのイージーモードに勝てるようになりました。
ただそれでも、勝率は5割程度です。一番難しいハードモードで勝てる日は来るのだろうか…。

最初は弟と対戦しても負けていた、中学2年生の長男ですが、次の日から時間を見つけてはAIと対戦して特訓。
1時間くらい遊んでいるとAIの一番簡単なイージーモードに勝てるようになりましたが、それでも勝率は5割くらいでした。
ちなみに何度かレベル２の「ミディアムモード」でやってみましたが、奇跡的に1回勝てただけ（本人も気づかないうちに階段が完成）で、あとはAIに全滅でした。

パパはAIとの対戦に興味津々。早速チャレンジしてみましたが、あっけなく敗退しました（笑）。
普段、こういう遊びをし慣れていない大人は感覚が鈍っていて、決着のファンファーレが鳴っても「えっ？どこで4列完成しているの？」とぱっと分からない様子。
イージーモードに勝てるようになるまでも、時間がかかりそうです。

ほぼ毎日遊んでいてスマート４のデメリットはほとんど見つかりませんが、収納方法がちょっと不便です。
収納用の箱は、ボードの場所と駒の場所に分かれているのですが、白と黒の駒をばらばらにして適当に入れていると、フタが閉まらなくなります。本来なら、駒をきちんと重ねて入れるときれいに入るようですが、遊んだ後に毎回そんなことをしない子供たち。
仕方ないので、フタが半開きのまま無理やり押し込んでいます。

実際に息子たちが「AI スマート4（スマートフォー）」で対戦している様子を見る限り、これで遊んでいると頭よくなるだろうな～と思います。まず、頭の回転が早くなって、先を読む思考力が抜群に伸びます。
小学6年生の次男が、2回遊んだ後にパパと対戦した時の様子がこれ↓

パパが置いた最初の一手を見ただけで、すでに自分の勝ちを確信する12歳…。ちなみに白が先攻の次男、黒が後攻のパパです。
パパは1つ目の駒を、斜めに置かずにこの場所に置いた時点で、もうどう転んでも負けるそうです。パパは最初「は？」というリアクションでしたが、この後実際、どう守っても白が勝つのを防ぐことはできませんでした。

今回、この「AI スマート4（スマートフォー）」で遊んでいて一番の誤算だったのは、7歳の娘がひたすら一人遊びをしてくれたところです。
頭を使う対戦ゲームとかは苦手で、人形を使ったごっこ遊びの方が好きな娘ですが、AIとボードゲームで対戦するという体験は刺激的だったよう。「エイちゃん（AIのこと）にまた負けちゃったよ～」と言いながら楽しそうに対戦している姿も面白いです。