子供と家でできる【木版画】やり方&道具は?簡単?自粛中に幼稚園児や小学生がやってみた

遊び・体験
小学生や大人が作った版画作品例
家族でこれまで2回、自宅で版画をやった(一色刷り)。その時の作品の一部。
ホンネくま
ホンネくま

コロナで外出しにくいから、家で子供と時間をつぶせるような遊びってない?

ホンネ母さん
ホンネ母さん

子供が小学生なら、家で木版画をしてみるのも楽しいよ!大人もけっこうハマるのでおすすめです。ブログ記事でやり方を詳しく紹介します♪

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自宅で版画をするのに必要な材料・道具って?

ホームセンターで買ってきた版画用の道具と材料
我が家がホームセンターで買ってきた、版画用の材料や道具。道具は一度買ったら、何回でも使える。

まずは版画で必要な道具などを解説します。我が家はほぼ初心者だったので、一色刷りにしました。
小学校では版画をやった記憶があるけど、家でやるとなるとイマイチやり方が分からない…。
我が家も手探りで材料を探しましたが、版画用に実際にそろえた道具や、あまり必要なかったもの、失敗した材料などを紹介します。

版画は、手作りの年賀状にもおすすめ↓簡単にできる下絵集も売られている。

最初に必要な道具!「彫刻刀」を準備する

版画で使う安全ガード付きの小学生用彫刻刀
我が家が使っている彫刻刀。刃先に安全ガード付きで、子供でも安心して使える。収納できるケース付きが便利。

まず最初に買いたいのは彫刻刀。
今、彫刻刀って100均にも売られているらしいですが、版画で使うなら100均の彫刻刀は絶対にNGです(経験済み)。全然思い通りに彫れないし、手が疲れます…。
小学生なら、ケース付き&安全ガード付きの彫刻刀が安心。大人なら、シンプルで切れ味のいい彫刻刀が、ネットでもたくさん売られているので便利です。

子供には、安全ガードがついた彫刻刀が安心↓ケースも付いている方が便利です。


大人が使うなら、シンプルなこの彫刻刀が人気↓

木の板は、最初はハガキサイズくらいの大きさがやりやすい

ホームセンターで買った版画用の板(ベニヤとホオの木)
ホームセンターで買った、版画用の板。ハガキ大くらいなので安い。木材は、断然、無垢材のホオの木がおすすめ。

次に、版画用の板(版木)を、版画をする人数分、用意します。
広い板を彫刻刀で彫るのは、大人でもけっこう大変。小学生と一緒に版画をするなら、ハガキくらいのサイズの板(版木)を買うのがおすすめ。ホームセンターで100円~300円くらいで売られています。
木版画用の木の種類としては、しなベニヤ板よりも無垢材(※我が家は、朴(ほお)の木を購入)の方が柔らかくて、個人的に彫りやすかったです。
ネットでは、木版画用のはがきサイズの板も売られているので、手軽に買えるので便利。版画初心者におすすめの木の種類は、朴(ホオ)の木、桂の木、桜です。

版画用の木材の板としておすすめの「桜の板」!彫りやすくて緻密な柄でもOK↓ハガキサイズの2枚組。


朴(ホオ)の木は安くて手軽に買えます↓小学生など子供と一緒にする時におすすめ。

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版画の紙は専用の紙がおすすめ!なければ習字の半紙でも可能

版画紙の厚さや色味
我が家が買った版画紙は、コピー用紙と画用紙の中間くらいの厚さ。色味は白。片面はつるつるしていて、もう片面はざらっとしている。

版画を刷るときは、インクがのりやすい専用の版画紙を買うのをおすすめします。
ですが、版画紙はホームセンターでも置いていないことが多いので、入手しにくい場合はネットで購入した方が早いです。最悪、習字・書道の半紙でも代用可能ですが、仕上がりはちょっとだけ悪くなります。
ちなみに、版画は郵便ハガキや年賀はがきに刷るのも人気です。ちょっとべたっとしますが、ハガキにも刷ることができます。

版画紙ではアマゾンで第1位の商品↓やっぱり版画専用の紙がやりやすい。


この和紙も品質がよく、版画用の紙としてよさそうです↓

インクは最初は一色刷りがいい!好きなカラーを選べる

版画用の青の絵の具
我が家は青色の版画用絵の具を3本買った。家族4人分の版画をしたが、使ったのはチューブ1本半くらい。

版画用のインクは、ネットの方が、青や朱色、黄色など色んなカラーが売られていて便利です。(ホームセンターには青の一色しかなかった…)。
我が家が使ったサクラクレパスの「版画絵具水性」は、1色だけ買うのもOKだし、4色セットも選べます。 使う量は、我が家でだいたい20枚くらい(はがきサイズ)を刷って、チューブ1個半分くらいしか使いませんでした。
たくさん版画を刷りたいという人には、大容量で割安な400gの版画絵の具が、出しやすく使いやすいので便利です。

我が家が使ったのはこれ↓4色刷りに便利な4色セットもあるし、黄色だけ・青だけなど、単品でも使える版画絵の具↓


たくさん入ったボトルタイプはこれ↓さらっとしていて塗りやすく、乾きにくいので広い板におすすめ。

版画で「するやつ」=「バレン」。あると雰囲気が出るのでおすすめ

版画の紙をバレンでこすっている手つき
木の上から紙をこする道具が「バレン」。家族で版画をやる場合は、2個くらいあった方が便利。

版画をする道具、バレン。紙の上からシュッ、シュッとこするやつです。なくても手でこすればいいのですが、あると雰囲気が楽しめるのでおすすめ(笑)。
どうせ買うなら、2個くらい一緒に買う方が便利です。複数人で版画をやっていると、バレンでこするタイミングってけっこうかぶるので、我が家は1個だと足りませんでした。

大人と子ども用にぴったり!大小2つのバレンが入ったセット↓

インクを板にのせるための「ローラー」も必要!100均の筆でもOK

版画で筆を使って木にインクを塗っている子供
筆を使って、木の板にインクを塗っている長男(当時小学4年生)。

インクを版板に塗るためには「ローラー」が必要。特に、A3やA4サイズの広い板で版画を刷るときは、ローラーだと均一に塗れます。
でも、我が家はハガキサイズの版木だったので、100均の筆を使って塗りました。全然問題ありません
洗うのも簡単で、収納も場所をとらないので、個人的には筆の方が楽です。

ローラーがあると版画っぽい感じはするけど、小さいサイズの版画ならなくても問題ない↓

新聞紙やパレットもあると便利

他に必要なものとして、床が汚れないために新聞紙があると便利です。あとは、版画用絵の具を出すためのパレット。これも、100均のものでもOKです。
次に、必要な材料を、まとめて一覧にしました。

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版画に必要な道具「一覧チェック表」

全部の道具がそろってから、版画を始めましょう!最終チェックに使ってください。

☑ 彫刻刀(必ず必要!彫りやすさに関係するので、安い100均のものはNG)
☑ 木の板(ハガキサイズくらいのもので、朴やヒノキがおすすめ)
☑ 版画紙(専用の紙がいい。なければ和紙や半紙)
☑ インク(1色でもいいし、4色を買って家族それぞれ分けてもOK)
☑ バレン(版画で「する」道具。なくてもいいが、あると版画の作業感が楽しめる)
☑ ローラーもしくは筆(版画インクを、木の板に塗るときに使う。100均の筆でもOK)
☑ 新聞紙(あると便利。作品を乾かす時に下に敷く)
☑ パレット(あると便利。版画インクを出す場所として使う)
☑ 鉛筆(板に絵を描くのに使う)

ホンネくま
ホンネくま

いよいよ道具がそろったね!
いざ、版画を始めるぞ!

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子供でもできる!版画の簡単なやり方と順序

①下準備をする

版画の準備として版画紙を切っている小学生
大きな版画紙を買ってきたので、あらかじめ小さいサイズに切り分けている次男。

まず最初は、版画をする環境を整えます。
・机の上や床に新聞紙を敷いておく
・道具を出す
版画用の紙は、板のサイズに合わせて切っておく
大人も子供も汚れてもいい服装に着替えるか、エプロンを着用
ちなみに、版画用のインクは乾いてしまうので、まだパレットには出さなくてOKです。では始めましょう!

②板に鉛筆で絵・イラストを描く

家で版画をつくるときに図鑑の写真を見て彫っている小学生
長男と次男は二人とも、「危険生物」の図鑑を見ながら、カエルのイラストを描いている。
版画で木の板にかいたカエルのイラスト
カエルのイラストが完成した長男(左)と、次男(右)。

まずは、版画用の板(版木)にそれぞれ鉛筆で絵を描きます。我が家の息子たちは、「危険生物の図鑑(小学館の図鑑NEO)」を見て、カエルや鳥などの好きな生き物を描いていました。
最終的に刷った時はイラストの左右が反転するので、それを考慮して描きましょう
板に絵を描く作業は、我が家は1時間くらいで終わりました。

版画とか自主学習とか、色んな場面で、我が家はよく図鑑を使っています。活用法をまとめたのがこちら↓

③彫刻刀で彫る

彫刻刀で木の板を彫っている小学生
安全ガードが付いた彫刻刀で、イラストの下書きに沿って彫っている長男(当時小4)。

次にいよいよ、彫る作業。イラスト全体で、色をつけるところ・白くするところを考えてから彫刻刀で彫ります。当然ながら、絵の中で白くしたい部分が多ければ多いほど、彫る量が多くなるので大変になります。子供のレベルに合わせて、親がアドバイスしてあげた方がいいです。
また彫り終わったらいったん、掃除をするのをおすすめします。木くずが散らかったままだと、刷る作業の時にインクに入り込んだりします。

ベニヤ板に彫刻刀で版画の絵を彫っている手
白くしたいところは、最初にくっきりと輪郭をなぞってから、深く彫る。木屑はどんどんたまるので注意。
ベニヤ板に版画用のイラストを彫っている
薄いベニヤ板はかなり彫りにくい。上が長男のカエル、左下が次男のカエル、右下がパパが彫ったプリキュアのキャラクター(娘用)。
ホンネ母さん
ホンネ母さん

この「③彫る」の作業が一番時間がかかるところです!小学生の息子たちは、1日かけて頑張って彫っていました。
寝る時間になったので版画はいったんストップして、④以降の刷る作業は翌日に回すことに。

小学校の学用品としても使える、彫刻刀セット↓ケースシンプルなデザインでおすすめです。

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④インクを板にまんべんなく塗る

版画で筆を使って木にインクを塗っている子供
筆を使って、木の板にインクを塗っているパパ。
版画の板にインクを筆で塗っていくところ
ラインがしっかりと出るように丁寧に筆で塗る。白く残したい部分には、あまり塗り込まないのがコツ。

いよいよ、子供たちが一番好きな「刷る」作業に入ります。パレットにインクを出し、筆で板に塗りつけていきます。サクラクレパスの水性版画絵の具は、どろっとしていてちょっと粘り気が強かったので、我が家は水で薄めて塗っていました。
塗り加減は最初はよく分からないと思うので、何回か紙に刷りながら、インクのつき具合を自分で調整するのがいいです。

⑤紙をのせて、バレンでこする

版画の紙をバレンでこすっている手つき
紙をぴたっと板に密着させ、まんべんなくバレンでこする。

大人が一番楽しい作業、バレンでおさえつけてこするところ(笑)。小学校の版画の授業を思い出して、なつかしかったです。
ポイントは「紙のつるつるとした面(刷る面を、板にくっつける」「こするときは、紙が板からずれないようにする」の2つ。
バレンを使って、うっすらとインクが裏写りして見えるくらい、しっかりとこすってみましょう。

バレンってけっこう安い!大人と子ども用にぴったり!大小2つのバレンが入ったセット↓

⑥はがして完成!新聞紙の上で乾かす

版画で板から紙をはがすところ
どきどきする、板から紙をはがす瞬間。「わあ~っ」と子どもたちから歓声が上がる。

最後は、板からゆっくり紙をはがしていきます。どんな出来栄えでも、この瞬間の子供たちはすごくうれしそう。大人も「すごいきれい!上手だね!」ととにかくほめてあげてください
版画は何回も紙に刷ることができるので、子供もだんだんインクの量とかに慣れていきます。また、この段階で、版画の板を修正してもOK。「思ったより白くならなかったな」と感じたら、もっと深く彫刻刀で彫りなおしたり、自由に修正してください。

版画の作品を新聞紙の上で乾かしているところ
刷り終わった作品は、新聞紙の上に並べてしばらく乾かしておく。
版画の彫った板と完成した紙は反転している
木に彫ったイラストと、できあがりの作品は、左右反転した逆の絵になる。

⑦お片づけ!子供の服は着替えよう

版画のインクとパレット、筆を洗面所で洗っているところ
版画のインクがついた筆やパレットを、洗面所で洗っているところ。水性絵の具だからすぐに落ちる。

子供たちが飽きるまで刷ったら、最後はみんなでお片づけ。版画インクは水性なので、水で洗うとすぐに落ちます。
作品はすぐに乾きますが、念のため一晩、インクのついた板と一緒に並べておくと完全に乾くので、重ねても安心です。
また、版画が終わったら子供たちは手を洗って、服も必ず着替えさせましょう。我が家は、手洗いした後も、子供の服のズボンや足の裏にインクがついていて、いつの間にかソファや畳が青くなっていました。

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版画って何歳からできる?幼稚園児でも可能?

版画で板にインクを塗っている4歳女の子
当時4歳の娘は、版画の板にインクを塗るのがお気に入り。

結論から言うと、版画の全工程をやるのは幼児には難しいです。我が家の4歳の娘は、「板に絵を描く」のと「板に絵の具で色を塗る」「バレンで紙をこする」だけ参加していました。娘の描いた絵を実際に彫刻刀で彫るのは、パパの担当です(笑)。
自分で全部の作業をできるようになるのは、彫刻刀を安全に使えそうな年齢、小学2年生~3年生くらいからがベストです。

小学生の子供と版画をするときのコツ

小学生と家で版画をしているところ
彫刻刀で彫る時は、危なくないように子供たちの間隔をあける。

小学生の子供と版画をやる時の大事なポイントは「作品の完成度にこだわらない」こと
子供はただ版画の作業自体が楽しいので、親が「もう少しここに背景を書き足したら?」とか「え、そんな彫り方したの!?」とか横から口を出すのはNG。
正直、小学3年生くらいだと、そこまで上手ではないです(笑)。でもどんな出来でも、決して兄弟を比較せず「なんか芸術的!おしゃれ!」「可愛いから飾りたい!」ととにかくほめてください。
あと、彫刻刀で彫る時は、子供同士を離して安全に作業させるのがコツです。

完成品は飾ったり、ハガキに刷って送るのもアリ

小学生や大人が作った版画作品例
ヤモリは小3次男(当時)、カエルは小4長男(当時)、プリキュアキャラはパパ、鳥は小5長男(当時)、蝶と花はパパ、娘の顔は私が作成。

完成した版画作品は、家で飾ったり、長男はハガキに刷ってじいじ・ばあばや従兄弟に送ったりしていました。
祖父母の誕生日や、年賀状に送っても、喜ばれると思います。
版画用の道具は一回まとめて買ってしまえば、思い立った時に家でいつでもできるので便利です。家でぜひやってみて下さい。

年賀状を版画で作るのも楽しそう!去年のうし年の時はこんなデザインが↓


最初に買いたいのはやっぱりちゃんとした彫刻刀!薄いので収納場所に困らないです↓

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ホンネ母さん
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