我が家の中学生の長男は、定期テストでほぼ毎回学年1位。塾や通信教育もいっさいしておらず、テスト前は毎回、自宅で市販のドリルを使って勉強しています。
しかし、実際に使ってみて失敗した問題集もたくさんあります。教科書範囲に対応していなかったり、問題が難しすぎたり、解説が少なかったり…。
自分の子供にぴったりの問題集選びは、子供の学力や性格を知った親だからこそ可能。
この記事では、我が家が試した数々の問題集の中から、効率よくテストの点をアップできる、おすすめのものを紹介します。お子さんにベストマッチする問題集が見つかりますように。
このブログ記事はこんな人におすすめ
◆毎日の自宅学習で使える、授業の予習や復習に便利な問題集はどれ?
◆中学校の中間テスト・期末テスト対策におすすめの問題集が知りたい
◆5教科以外の、音楽や体育の定期テストで使える問題集ってある?
このブログ記事を書いている人:ホンネ母さん
京都大学卒(文系)の3児の母。
夫は京都大学&京都大学大学院を卒業(理系)。
子供は、長男中学3年生、次男が中学1年生、長女が小学3年生。
息子は週6でスポーツのクラブチームに通っているので、少ない時間で効率的に勉強できる方法を模索しています。
長男は定期テストで学年1位、次男は学年3位。模試の偏差値は5教科70。
おすすめの問題集・ドリルや勉強法、ほか知育玩具も紹介しています。
教科別のおすすめ問題集はそれぞれこのブログ記事をチェック↓
- 定期テスト対策用の問題集の見分け方は「教科書準拠」かどうか
- 定期テスト対策で人気の4シリーズの問題集を比較
- 毎日の予習復習にも!我が家も愛用中「教科書ぴったりトレーニング」
- ぴたトレのライバル!スタンダードな定期テスト問題集「教科書ワーク」
- カラーで見やすく、1年間のテスト範囲も親切な「定期テスト ズバリよくでる」
- 薄くてさっとできる!テスト直前でも間に合う「中間・期末の攻略本」
- 基礎~応用の問題量を増やしたい中学生におすすめ「教科書+α 標準問題集」
- 開きやすくて書き込みやすい!余計なものがない「アウトプット専用問題集」
- 易しい問題がいっぱい!苦手な科目も点がアップしやすい「パターンドリル」
- 音楽、保健体育、美術…5教科以外のテストでも「ぴたトレ」がおすすめ
- 先取り学習に便利なのは、教科書の問題を解説してくれる「教科書ガイド」
- 【子供のタイプ別】定期テスト対策には、この問題集が正解!
定期テスト対策用の問題集の見分け方は「教科書準拠」かどうか
中学生向けの問題集といってもいろんな種類があります。高校入試向けの総復習だったり、私立用の難易度が高いものだったり。
その中で、中間テストや期末テスト向けの問題集の見分け方は、表紙に「教科書準拠」「完全準拠」と書いてあるかどうかです。
また「東京書籍版」や「啓林館版」「光村図書版」など、学校で使っている教科書の出版社も書いてあります。
中学校によって、どの出版社の教科書を使うのかはバラバラ。そうすると、漢字や文法など習う内容や順番もバラバラになってしまうのです。
でも、例えば「ぴったりトレーニング」という問題集シリーズなどは、教科書の出版社別に、内容を合わせてつくっているので、その学校の授業の進度に合わせた問題を解くことができるのです。
ちなみに同じ中学校でも、国語なら光村図書、英語は東京書籍など、教科によってバラバラなので注意してね。
定期テスト対策で人気の4シリーズの問題集を比較
では実際に、書店でよく見かける代表的な4シリーズを比較します。すべて教科書準拠のものです。
中学生の地理(東京書籍版)の問題集を比べてみました!
「教科書ぴったりトレーニング」シリーズ | 「教科書ワーク」シリーズ | 「定期テスト ズバリよくでる」シリーズ | 「中間・期末の攻略本」シリーズ | |
---|---|---|---|---|
| | | ||
教科書対応 | ○ | 〇 | ○ | ○ |
ページ数・量 | 192ページ (多い) | 188ページ(多い) | 84ページ (少なめ) | 88ページ (少なめ) |
値段 | ¥1364 | ¥1386 | ¥792 | ¥792 |
出版社 | 新興出版社/啓林館 | 文理 | 新興出版社/啓林館 | 文理 |
単元ごとの解説 | 多い | 普通 | 普通 | 少ない |
赤シートBOOK | ○ | 〇 | ○ | ○ |
じゃあ、具体的にそれぞれの問題集の特徴を解説するよ!
毎日の予習復習にも!我が家も愛用中「教科書ぴったりトレーニング」
まずは、我が家ではほぼ全教科そろえている問題集 「教科書ぴったりトレーニング」シリーズ。カラーで見やすく、章の始めの解説も分かりやすいので、子供にも見た目でとっつきやすいシリーズです。
この「ぴたトレ」シリーズは教科書に完全に準拠しているのがメリットで、学校で習った順番どおりに、もれなく復習できるのがポイント。
問題は超基礎的な問題「ぴたトレ1 チェック」と、小テストのような「ぴたトレ2 練習」があり、テスト2週間前からちょこちょこ復習したりするのに便利なページ。とにかく基礎問題の量が豊富なのがメリットです。
問題は徐々にステップアップしていく形式で、 章末問題の「ぴたトレ3 確認テスト」や巻末の「予想問題テスト」は、テスト直前の総復習として使えます。
難しくひねったような問題は少なく、教科書を理解していれば解ける問題なので、基礎固めをしたい子供や、問題をたくさんこなしたい子供におすすめです。
ちなみに我が家の長男が、ぴたトレを定期テスト対策で使っているのは、「英語」「社会」「理科」の3科目です。
英語はぴたトレ以外にも複数の問題集をこなしていますが、社会と理科の定期テストは、ぴたトレ一冊のみ。
ちなみにデメリットとしては、ぴたトレはあくまで普段の家庭学習やテスト対策向けの問題集であり、受験対策にしては易しすぎるので注意。
この「ぴたトレ」問題集を完璧に正解できるようになれば、定期テストで8割はとれるんじゃないかと思います。
特におすすめなのは英語↓学校の教科書を見てもいまいち文法が分からないけど、ぴたトレなら理解しやすい!
ぴたトレのライバル!スタンダードな定期テスト問題集「教科書ワーク」
次におすすめするのが、ぴたトレとライバル関係(?)ともいえる「中学教科書ワーク」シリーズ。
我が家は、長男はぴたトレシリーズを使っていたので、次男はかぶらないように教科書ワークシリーズでそろえてみました。結論から言うと、ぴたトレも教科書ワークも、ほぼ差はないです。
教科書ワークも、ぴたトレと同じくステージ1から3まで徐々に難しくなっていく形。
なので、普段の授業の予習復習から、定期テスト前にもたくさん問題量をこなせます。
しいていうならば、ぴたトレより教科書ワークの方が、若干、問題が難しめな気もします。(あくまで若干)。どちらも基礎的な問題しか出てきません。
あと、教科書ワークの方が、付録内容がちょっと豪華。赤シートで隠せる冊子のほか、単語カードもついています。
フルカラーで見やすく、内容も理解しやすいので、中学生の定期テスト対策には「教科書ワーク」シリーズもおすすめ。
ただ個人的には、表紙のデザインや「教科書ワーク」というタイトルがやや難あり(笑)。
子供が勉強の計画表を作るとき「教科書ワークp33」と書いても、教科書ワークが何のことを指すのか一瞬分かりにくいです(笑)。学校のワークかと思ってしまう…。
あと、我が家は「教科書ワーク」を5教科そろえちゃったので、表紙が似すぎてどの教科かぱっと見分けがつかない。科目名をもっと目立たせてほしいな~
シンプルな表紙が好きな人にはおすすめ↓ぴたトレとほぼ同じ質・構成・ページ数です。
カラーで見やすく、1年間のテスト範囲も親切な「定期テスト ズバリよくでる」
中学生の定期テスト対策でおすすめする問題集、次は、「定期テスト ズバリよくでる」シリーズ。
このシリーズのメリットは何といっても、カラーの分かりやすさと、問題集の薄さ。ぴたトレに比べて問題の数が少ないので、テスト期間の1週間でさくっと終わらせることができます。
説明ページも見やすくて、「STEP1」の基本チェックも赤シートで隠せて便利。ぴたトレの縮小版というくらいの丁寧なつくりで(と思ったら、同じ出版社だった)、「ぴたトレのような分厚い問題集をやる時間はないけど、教科書に対応した基礎問題集がほしい」という人にぴったりです。
この 「定期テスト ズバリよくでる」シリーズも、教科書完全準拠なので、自分の学校に合わせたタイプのものを買う必要があります。
また、目次ページに1年間のテスト範囲の目安が書かれているので、前もって勉強計画を立てやすいのが個人的にはかなりお気に入りです。
図解や説明もカラーで丁寧なので、理科や社会で使うのもおすすめ。図書館の勉強とかでも持ち歩きしやすい!
薄くてさっとできる!テスト直前でも間に合う「中間・期末の攻略本」
次におすすめするのが、「中間・期末の攻略本」シリーズ。ぱっと見た感じ、薄くてかさばらず、中身もあっさりしたデザイン。シンプルな構成で、テスト5日前くらいから使い始めてもさくっと終わらせることができます。なので、テスト対策にそこまで時間をかけたくない科目におすすめの問題集です。
章末予想問題も難しくなく、教科書の問題の延長上にある基本的なレベルです。
この問題集も教科書に完全準拠しているので、学校で使っている教科書のテスト範囲に合わせて問題を解くことができます。
個人的なポイントとしては、この 「中間・期末の攻略本」シリーズは、単元ページの最初にあるポイント解説が少なく、必要最小限なのがメリット。子供がよく授業内容を理解していている場合におすすめです。
ちなみに我が家では、あまり重視していない(わりとどうでもいい)科目でこの 「中間・期末の攻略本」シリーズを使っていました。
具体的には数学と公民です。
うちの中学は、数学の定期テストがかなり簡単でほぼ復習する必要がなかったのと、あとは公民は、歴史ほど重要でなくさらっと押さえておけばいいのでこの問題集はちょうどいい内容でした。
学校のワークに加えて、あとちょっとだけ軽く問題集をやりたいという人におすすめのシリーズ↓
ここから先は、教科書準拠じゃないタイプの、おすすめの定期テスト問題集を紹介しするよ~!
基礎~応用の問題量を増やしたい中学生におすすめ「教科書+α 標準問題集」
学校の授業で基礎をほぼ理解している子供におすすめなのが、受験研究社の「教科書+αの力をつける 標準問題集」シリーズです。
単元ごとの解説も少なく、そのぶん、すぐ問題にとりかかれるのが特徴。基本、標準、実力問題という3STEP方式で、基礎を固めるための問題数も多く、かつ応用レベルの問題もきちんと押さえられます。
もちろん定期テスト用の自宅学習にも使えますが、注意したいのは、教科書準拠ではないところ。なので、英語では、テスト範囲だと思って問題を解いていると、途中で習っていない「3単現のs」が入った問題も混じったりして、やや不便な点もあります。
ですが、量もあってバランスもいいので、基本的にはテスト勉強にもおすすめできる問題集。数学でも、STEP3の実力レベルでは、過去の入試も掲載されているので応用問題も身に付きます。
この「標準問題集」シリーズは、テスト対策以外にも、夏休みやゴールデンウィークなど、まとまった休みにやるのもおすすめ。
普段、教科書に沿ったワークばかりやっていると、意外に問題の種類や出てくる単語が偏ってしまって、模試では点が下がることも。易しい基礎的な問題集だけでなく、幅広いタイプの問題集もちょっとずつこなしていくのがおすすめです。
教科書準拠ではないですが、逆にいうとどの教科書のタイプでも使えるので、 子供の教科書の出版社を把握していない人、問題集を選ぶのが面倒くさい人にもおすすめ↓
英語も数学も書き込むスペースがあるので丸つけもしやすく、デザインもごちゃごちゃとしていないのもいい↓
開きやすくて書き込みやすい!余計なものがない「アウトプット専用問題集」
定期テスト対策用として次におすすめする問題集が「アウトプット専用問題集」シリーズ。
基礎的な問題の量がとにかく多く、どんどん解いて身に着けるタイプの問題集。なので、英語や数学など、子供の苦手な科目におすすめです。
我が家では、英語の「アウトプット専用問題集」が重宝しました。
例えば未来形や比較級など、文法がいまいち理解できない部分は、苦手な単元だけやるというのもおすすめです。例えばこの問題集はwillの未来形だけで10ページの問題があり、とにかく基礎を徹底的にマスターすることができます。
個人的にこのシリーズは、ページが開きやすいのが何気にポイント高いです。
普通の問題集は、見開きの部分が完全に開かないので内側部分の文字が書きにくかったりしますが、「アウトプット専用問題集」シリーズは、ぱかっと完全に180度開くので、文字を書き込むときのストレスが一切ないです。
無駄な単元ポイント解説もなく、いきなり問題、すべて問題!意外にこういう問題集少ないので重宝します↓
英語だけのおすすめ問題集が詳しく知りたい人はこのブログ↓
易しい問題がいっぱい!苦手な科目も点がアップしやすい「パターンドリル」
先ほどの「アウトプット専用問題集」と同じタイプの問題集が「パターンドリル」シリーズ。
イメージ的には、学校の授業で使う問題集のような感じで、基礎的な問題をひたすら反復できる良書です。
教科書準拠ではないですが、文法や単元が細かく分かれているので、自分が復習したい範囲をすぐに見つけることができます。
このシリーズは、「中1英語」「中2英語」のように学年別のタイプに加えて「中学全範囲」もあります。
我が家では、長男が英語の「中学全範囲」を買い、模試勉強のときに苦手な文法部分をピックアップして使っています。
また、数学でも長男は「確率」の単元が苦手なので、この問題集でひたすら反復演習をしようと考えています。
特徴としては、このシリーズはひねった問題や応用問題がないので、子供が挫折することが少ないです(笑)。とにかく同じパターンでの問題が続くため、苦手な科目でも理解しやすい、覚えやすいのがメリットです。
数学が苦手な子供にもおすすめ!ひたすら反復で、問題パターンを覚えれば定期テストも怖くない↓
音楽、保健体育、美術…5教科以外のテストでも「ぴたトレ」がおすすめ
5教科以外のテスト対策ってどうすればいいの?体育や音楽ってどれくらい勉強すればいいの?我が家も悩みましたが、結局これも 「教科書ぴったりトレーニング」を買って解決しました。
理由は、これがないと長男はノー勉でテストを受けるから。そしてこれがあれば、体育や音楽や技術の教科書をわざわざ持って帰らなくてすむからです。
テスト期間はワークや教科書が入っていて、毎日カバンがぱんぱん。大して勉強しない音楽や美術の教科書まで持ち帰るのは大変なので、ぴたトレを買いました。これが家に1冊あれば、教科書の内容もざっくり見れて問題も解けるので便利。
ただ5教科以外のテスト勉強は毎回、ぴたトレの数ページをさらっとやるだけ。トータルで30分も勉強していませんが、やらないよりはマシだと思っています。
これは教科書の出版社ごとや学年別ではないので、中学3年間で1冊あればOKです。
ほぼ暗記科目である音楽は、ぴたトレと相性がいい!長男はテスト前日にさっとやっていました↓
先取り学習に便利なのは、教科書の問題を解説してくれる「教科書ガイド」
学校の授業の予習や、次の単元まで先取り学習をしておきたいという中学生におすすめなのが、教科書の公式ガイドブックである「教科書ガイド」シリーズ。
教科書の内容・順番に完全に準拠しているので、例えば英語では全文訳まで載っていてページに合わせて学習ができます。自分の中学校で使う教科書の出版社と、同じものを選ぶのが必須です。
単元ごとに基本問題も掲載されているので、知識の確認や練習問題、テスト対策としても使えます。
解説も丁寧なので、学校を休んだ時や先生の授業を聞けなかった時も、これがあれば安心!
先取り学習が多い数学も、教科書の問題の答えが載っているので、自分で丸つけできます↓
【子供のタイプ別】定期テスト対策には、この問題集が正解!
学年1位の長男、実際の使い方はこれ
一口に定期テスト対策といっても、いろんな問題集があるので、どれを選べばいいか迷いそうですよね。
ちなみに定期テスト対策の問題集、我が家の長男の実際の使い方はこれです。中学1年生のときは、このやり方でほぼ毎回学年1位をとっていました。
長男が実際に定期テスト対策で使った問題集
★英語…「ぴたトレ」と「標準問題集」の2冊
★数学…「標準問題集」と「中間・期末の攻略本」の2冊
★国語…「定期テスト ずばりよく出る」を部分的に
★理科…「ぴたトレ」の1冊
★社会…「ぴたトレ」の1冊
一番時間をかけたのは英語で、あとは理科と社会はぴたトレでしっかり基礎を復習しました。
国語は漢字を練習しただけで、ほとんど問題集は使いませんでした。
忙しい子供や勉強嫌いな子…タイプ別のおすすめはこれ
最後に、子供のスケジュールやタイプ別に、おすすめの問題集を紹介します。
定期テスト対策・子供のタイプ別のおすすめ問題集
★テスト範囲を一通りしっかり復習したい子
「ぴたトレ」か「教科書ワーク」
★苦手な科目 or 基礎ができていない子
「アウトプット専用問題集」か「パターンドリル」
★得意な科目 or 応用問題もやりたい子
「標準問題集」
★とにかく時間がない子
「定期テスト ズバリよくでる」か「中間・期末の攻略本」
やっぱり王道はぴたトレ↓社会の歴史や地理は、3年間使えるので意外にお得!
長い記事になってしまいましたが、気になった問題集があればアマゾンや楽天でチェックしてみてくださいね。
ぴったりな問題集を見つけて、定期テストの点がちょっとでもアップしますように。
ちなみに、定期テストで学年1位をとるためのコツ・特徴・勉強時間の記事はこちら↓
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